10年位前、その頃は2人の子供が小学生で、上の子は中学受験の真っただ中でした。


”良い中学に入れる”それが、私の人生そのものでした。


大学受験に失敗していた私は、子供に同じ思いをさせたくなかったし、少しでも偏差値の高い学校に入れる事が、子供の為と考えていました。


”良い中学”イコール”偏差値の高い中学”と考え、必死に子供の勉強スケジュールを考え、一緒に勉強しました。


定期的に行われる、テストの結果に一喜一憂しながら…


当時の私は、「自分はどうしたいのか?」なんて考えたこともなく、「子供に今日はこれをさせなければ」ばかりでした。


「自分はどうしたいのか?」を持たないのですから、「子供自身がどうしたいのか?」なんて考えた事も、考える暇も与えなかったのです。。。。


今となったら”笑い話”に子供はしてくれていますが、当時を振り返り「どうしたら家を出られるか?そればかり考えていたよ!」と、言っています。


上の子の中学受験が終わった頃には、子育てがままならないほど精神的に疲れ、心のブレーカーが落ちてしまいました。


その状況から抜け出すために、沢山の本を読み、色々なセミナーに行き、苦しみながらも自分と向き合いました。


その頃の事を思い出すともちろん辛いのですが、その経験がいま大きな財産になっているし、沢山の方に出会うために必要だったのだと思えます。


心のブレーカーが落ちてくれて良かった。


あのまま突き進んでいたら、子供たちの人生は違ったものになったでしょう。


今は「自分はどうしたいのか?」ばかりを考える毎日。


そして、大きくなった子供たちも「自分はどうしたいのか?」を考える人になっているように感じます。