オリンピックが日本で開催されている。
これが現実であることが観戦に行ったあとの今でも信じられない。
1992年バロセロナオリンピック。
小学2年生のときに親戚の家に、泊まりでカブトムシを取りに行った。
テレビでオリンピックが放送されていてスポーツのルールも、オリンピックというものもよくわかっていなかったのに
”世界中のすごい人たちが集まって運動会をしている”
と思った。ずっと見ていたいのに早起きしてカブトムシを取りに行くから早く寝なさいと布団に入れられた。
3つ上の兄はまだオリンピックを見続けていて、ふすまの隙間から入ってくる青い光が気になってなかなか眠れなかった。
あの日からオリンピックというものに魅せられて年齢を重ねるごとにどんどん魅了されている。
陸上競技をしていたときも、自転車競技をしていたときもオリンピックに”出場する”ということは遠すぎて目指すこともなかった。
ここ数年、多くのオリンピアンと出会い、不思議な感情が湧いてくる。
朝原宣治さんや塚原直貴さん、藤光謙司さん、庭田清美さん、奥野史子さん、中西悠子さんといったオリンピアンと出会い、話すと
”普通の人間”であることに驚いてしまう。
当たり前なのだけど僕にとってオリンピアンは”普通”ではなく、”特別”であり、目の前にいることが感動で、素晴らしい時間とさえ感じる。
高の原駅で電車を待っていたらドクターイエローが通るくらいの興奮と混乱が生まれる。
東京オリンピックでオリンピック初出場した島村智博選手、城山正太郎選手、高山峻野選手には大会前からお会いしたことがあるけれど、次会ったときに同じように話せるかわからない。
オリンピックとオリンピアンはこの世に存在するけれど、どこか遠く、特別な存在だと感じてしまう。
オリンピックのチケットが発売されたときに上記の3名が出場するチケットを申し込んだ。
そして島村選手が出場するフェンシングサーブル団体のチケットが当選した。
友人が出場する自国開催のオリンピックを目の前で観られることが嬉しくて、チケットが当たっただけで泣いた。
1年延期となったけれど島村選手は個人戦、団体戦ともに出場が確定し、オリンピック応援Tシャツが発売された日にファミリーマートで購入した。
しかし無観客が発表され、それを受け入れられることができないくらい落ち込んだ。
自国開催のオリンピックがこの先またあるかどうかはわからない。
他国開催のオリンピックを観に行くことはできるけれどやはり自国開催で、日の丸を背負った選手に声援を送りたい。
気持ちがフェンシングに全振りしていたので他の種目を観に行くという選択肢を持っていなかったけれど、MTBは有観客で開催するということがわかり、どうにかチケットが手に入らないかFacebookに書き込みをしてみた。
投稿から数日してMTBクロスカントリー女子のチケットを譲っていただけることができた。
レース4日前だった。
初めて国旗を買った。ずっと欲しかったけれどきっかけがなかった。
息子の分のチケットも譲っていただけたのでファミリーマートへ。
応援Tシャツとタオルを購入。
100均のセリアとダイソーをハシゴして「I❤️JAPAN」グッズと富士山が描かれた扇子を大量に買い込んだ。
「お父さん買いすぎ!」と怒られたけれど4500円分買った。
続く



