3月末から不整脈が酷くなり苦しい時間を過ごしていました。
一度は完治したと思えた不整脈ですが、昨年プロへの復帰に向けてかなり無理をしたこともあり再発してしまいました。
ただ以前のような頻脈(心拍数の異常上昇)ではなく、徐脈(脈が飛ぶ)が悪さをしています。

以前手術したときは頻脈で、レース中に223拍/分を記録し、意識朦朧となり、コース上に倒れ込みました。こちらは電気信号がグルグル回ることによって心拍数が上がるため、原因になっている神経を焼きました。

今回起こったのは脈が等間隔に打たない徐脈で、元々心拍数が低いので1拍飛ぶと2秒ほど心臓が止まります。

全く等間隔に打たず、これが続くと息苦しく、ただ生きてるだけでも大きなストレスです。


日体大クリニックで様々な検査をしてもらいました。トレッドミルを使用した負荷テストもしました。


運動すると徐脈が治ることが多いそうですが、酷い状態でした。

このときの診断からJBCF開幕戦播磨中央公園でのデータを思い出しました。


こちらは開幕戦1日目のデータ


前半はデータが取れていません。
後半は安定して高い心拍数が綺麗に計測できています。このとき5位です。

こちらは2日目のデータです。

フラフラした不安定なデータになっています。たった2周で酸欠になり、手足が痺れてリタイアしました。


どれだけ頑張っても力が出ません。

そして同じようにどれだけ頑張っても力が出なかった関西シクロクロス マキノ大会のデータ。

こちらもフラフラデータです。


播磨1日目の前半と播磨2日目、マキノのデータを見て

•心拍計ポラールのセンサーがズレてデータが取れていなかった

と思っていました。


2年前にポラールジャパンに行って

「心拍数が計測できないのでセンサーを交換して欲しい」

とお願いしたこともありました。


検査してわかったことは5点
•調子の良い日はちゃんと心拍計で計測可能
•良い日はレースで戦える

•調子の悪い日はバラバラ過ぎて心拍計では記録不可能(1秒毎のデータ保存なので1拍ずつバラバラだとそれを記録できない)
•悪い日は力が出ない。酸欠になる
•不調だと追い込んだ時の血流量が20〜30%ダウン、最大心拍数が20%ダウン、運動能力50%ダウン

そんなことがわかった状態で出場した舞洲クリテリウムは4位でした

勝った負けたとかではなく、バトルできたことが嬉しかったです。

調整方法とかまだわからず、当たりか外れか、みたいな状態でした。

高負荷をかけた翌日は100%不調になることもわかってきました。

練習は一人で行かない。高負荷をかけたら翌日はベッド上で暮らすという日が続きましたが4月中旬から生きているだけでも苦しい日が続きました。


薬も当初から3倍に増やしましたが全く変わらず。

徐脈を治す手段は限られています。


ペースメーカーを入れる

36歳でペースメーカー。
レースはもうできなくなります。鎖骨下に埋め込むので鎖骨を折ると心筋に繋がっているセンサーが引っ張られて剥がれるかもしれないということで自転車レースは一番相性が悪いようです。

梅雨に入り仰向けで寝ると息苦しく、うつ伏せでないと寝れなくなり、一日中苦しく、ペースメーカーを埋め込む夢ばかりを見ていました。

もう我慢の限界だと思い、ペースメーカーを入れることを決心し、ドクターに連絡しました。
「別の薬を試してみて、それでマシになったら別の神経を焼く手術をしてみよう」

ペースメーカーしか選択肢が無いと思っていたところにもう一つ選択肢が増えました。当たるか外れるかはわかりませんが選択肢があることが嬉しく、今その経過を見ている状況です。
今週から薬を変え、今のところ苦しさは軽減されているように感じます。

チームメイトができ、みんな頑張っている中、練習も仕事もまともにできなくてモヤモヤしますが岐路に立っているということをしっかり意識し、目の前のことから解決していけるように取り組んでいきます。

チームメイトやスポンサー様には大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
また楽しく走れる日が迎えられるように頑張ります。


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