今年のツールドフランスを見ているとほとんどの選手が心拍計を使用していました。

それがなぜなのか今調査中です。

 

僕は中学生のときから心拍計を付け、自分の心拍数を常に管理してきました。

そのため不整脈になったときも異常を細かくドクターに伝えることができ、手術に繋がりました。

 

修善寺のレースで倒れたときのデータです。

黒の縦線がレーススタートのタイミングで、スタート前から不整脈が続き、スタート直後に223拍/分になり、下りで一時的に下がるも次の登りで限界を感じ草むらに倒れました。

 

パワートレーニングも一時期取り入れましたが「人間らしさ」がなくなるような気がして辞めました笑

心拍数は生きている感じがするので「人間らしさ」というか「生命体」として自然なもので一喜一憂することもなく、全てを受け入れやすく、ストレスなく好きです。

これは昨日のトレーニングデータです。

速度が大きく変化するコースを少しずつペースを上げ、心拍数も連動させていく練習です。

この練習をするときはスピードも心拍数も、もちろんパワー(パワーメーター付けていない)も見ません。苦しさを感じ、呼吸を調整し、ペダルにパワーを伝えます。

ロードレースは自分の心拍数や疲労度をマネジメントするだけでは戦えず、状況によって合わせる必要があります。

その時に心拍数を目安にするとミスを減らすことができます。

これは先日のエンデューロでのデータです。

細かくてわかりにくいですが、シンプルにわかりやすいのがレッドゾーンを60分キープできる体質だということです。

このようなタイプの選手はペースが落ちても高い心拍数をキープしているので疲労物質をどんどん処理でき、また高回転エンジンのようにいつでも急加速に対応できる状態なのでクリテリウムやシクロクロス、ポイントレースなどが得意なように思います。

ペースが落ちたときに急速に回復するため、ヒルクライムやタイムトライアルのようなペースを落とすことがない種目が苦手です。

 

レース中に気をつけたのがアタックをするタイミングです。

興奮状態の場合、「今なら身体が動く!」と思っていても心拍数が高いことがあります。今回も久しぶりのレースだったのでその感度が鈍っていて、アタックしようと思ったときの心拍数が181拍/分で、冷静になれていないなと感じることができました。

 

長く逃げるときは175拍/分以下のとき、あと少しで集団を分断できるときは178拍/分を目安にアタックしました。

 

アタックは2種類あり、

タイミングをずらして抜け出すアタックと、

全員が辛い時に辛い時間をより長くすることで集団を分断するアタックです。

前者はある程度余裕があったほうがいいですし、後者は苦しい時こそ我慢!と走ります。

 

明日からの鈴鹿でも面白いデータが取れると思うので報告します。