片手が不自由なパラリンピック選手用にワンオフで作られたブレーキシステムを見せてもらいました。



ブレーキかけているだけに見えますが、左ブレーキを握るだけで

 “前後のブレーキが同時にかかる!”

のです。
この手作りの分配器が左ブレーキレバーから送られてきたオイルを前後のブレーキに送ってくれます。
前後均等に分配するのでブレーキの利きも前後均等になります。
ロードバイクはフロントの方が重要なので、フロントは160mmローター、リアは140mmローターにして利きの差をコントロールしています。

さらにリアの利きを少なくしたいときはブレーキパッドの面積を削って減らすということもできるそうです。
大手メーカーが販売しても採算取れないパーツです。
和歌山県の室井輪業さん。さすがの技術です。