09草刈り1 番外編② 〜上原酒造・探検隊〜
さてさて。
お次は上原酒造のこだわり3連発!
1.「木桶仕込み」の桶!

日本酒の醸造過程で利用される桶は、たいていはホウロウ製のものですが、
上原酒造では木製の桶も使っています。
これがその桶。大きいですね~
この桶も、昔ながらの製法にこだわり始めて導入したそうです。
木製だと、使用しない夏の間の手入れが大変だったり、
杜氏さんの技術も高度なものが要求されるなど、負担が増えますが、
あえてやっていこうという信念の強さ。感服です・・・
2.樫の木の天秤棒!

どどーん、と構える太い一本の樫の木。柿渋が何重にも塗られてその表面は重厚に光っています。
先にはいくつもの御影石が鎖で繋がれています。
これが、上原酒造の「木槽天秤しぼり」の天秤棒です。
この天秤棒には不思議なお話があります。
社長がこれを導入してから初めて杜氏さんが見たときの言葉。
「社長、これをどこで手に入れた?」
この杜氏さん、50年前日本酒の杜氏の世界に初めて足を踏み入れたとき。
最初に修行をした蔵元に、機械化でもう使われなくなった天秤棒が隅に置いてあったそうな。
その天秤棒が、なんと、これだったのです。
えぇ~~

社長さんのこだわりが、半世紀越しに再び、天秤棒と杜氏さんを巡り会わせてしまったのです。
運命とはまさしくこのことをいうのでしょう。
3.木槽!

そして、天秤棒の先にあるのが、この木槽です。
杜氏の手と蔵付き酵母のミラクルによってお米から変身をとげたもろみ。
お酒になるまであと一歩です。
通常は、圧搾機という機械で空気の圧力を利用してお酒をしぼりだすのですが、
こだわりの上原酒造は違います。
もろみの入った酒袋をこの木槽に横たえ、
さきほどの天秤の力によって少しずつ少しずつしぼりだします。

しぼるときはこんな感じ。
シンプルでとてもわかりやすい笑
圧搾機を使った場合は1日で済むところ、この方法では3日。
機械でとれるお酒の量を100とすると、こちらは85までしかとれません。
しかし、やはり、味がちがうのです。
はじめにとれる「あらばしり」から中ほどにとれる「中汲み」、
そのちょうど境目を見極めるのも杜氏の仕事。
上原酒造の杜氏さんは全身の感覚をもってして、上原のお酒造りに取り組まれます。

木槽を覗き込む。
(続く)
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