引っ越し当日、娘は中学・高校時代から仲良くしている友人たちを、助っ人として呼びました。
昔からよく我が家に遊びに来ていた顔ぶれで、私もよく知っている子たちでした。
決して、望んでいた形の引っ越しではありませんでした。
それでも、友人たちと笑いながら荷造りをし、細かい荷物を一つひとつ運び込んでいく娘の姿がありました。
人見知りな孫も、この友人たちとはあっという間に打ち解けて、一緒になって遊んでいました。
その光景を見ながら、私はふと、こんな気持ちになりました。
「なんだか、30年前にタイムスリップしたみたいだ」
娘が学生の頃、この子たちがよくうちに来ては、賑やかに過ごしていたことを思い出したのです。
元夫は、娘が友人に会うことすら、快く思っていませんでした。
だからこそ、この日は本当に久しぶりの再会で、家の中がいっぺんに賑やかになりました。
失ったものを数えるより、こうして戻ってきたものを、一つひとつ噛みしめたい。
そんな引っ越しの一日でした。