この前自分の車のオルタネーターブラシを交換してみました。
今の整備の現場って、オルタネーターブラシの交換をする整備士はほぼいないと思います。
苦労してオルタネーターを外すのなら、リビルトに交換してしまったほうがいいというのが全体の風潮です。
その考え方自体に僕も反対するわけじゃないですけど、オーバーホールは出来るようにしておかないと駄目です。
もし、リビルトがないオルタネーターが壊れたとき、どうするかってなってしまいますから。
今の車って、正直なところ20万キロまで平気でオルタネーターってもってしまいます。持ってしまう車がほとんどです。
オルタネーターの寿命=車の寿命くらいになってきたんだなって、勝手に思ってました。
自分の車なので、分解して改めて勉強にもなるし、知識としてストックできます。
リビルトに交換じゃなくてブラシ交換でいこうと。どこまでブラシが減ってるのか興味もありました。
シャフトを手で回して、ベアリングに異音は出ていなかったので、今回はブラシだけで交換することにしました。
リビルトのオルタネーターって、多分ですけどブラシとベアリングを交換して、ケースを磨いて出荷してるのではないかなと。
電子部品が壊れてれば交換ですけど、問題なければ電子部品は再利用しているのかな。
摩耗するブラシやベアリングを交換して、ケースを磨いてあれば新品に見えますしね。
そして気になる12万キロオーバーのオルタネーターブラシはこちら。
えっ?
思った以上に減ってない?
新品と比較するとこの通り。
摩耗限度近くまで減っています。いや、これはびっくりです。まさかここまで摩耗が進んでいたとは。
この使い方で考えると15万キロ前にはもしかしたら充電警告灯が点灯していたかもしれない。
まさに自分の考えがまたアップデートされた瞬間ですね。20万キロもつであろう説は、微妙だと。
おそらく20万キロもたせるには、エンジンの回転数を下げた状態で長距離運転をするつかいかた。
高速道路をクルージングするような使い方で、距離を伸ばせば、まあ持つかもしれない。
ストップアンドゴーの多い市街地で使い込んでいくとこうなるわけです。
これは早めに交換したほうがいいですね。
リビルトのオルタネーターを業者から買えば15000円。ブラシとベアリングを買えば4000円位。
11000円の差額は手間賃として計上できるわけです。
リビルトを使うか、自分でOHするかはその会社の方針ですね。
うちの会社はリビルト交換一択ですけど・・・。自分の車はOHで!