吸水性のあるブレーキ・クラッチフルードを交換しないで使い続けると・・
ブレーキフルードとクラッチフルードって基本的に同じものです。
基本的に車検(2年ごと)交換を推奨されているフルードです。他の油脂に比べると、早めの交換設定になっている理由は何故か?
これは、フルードに吸水性があるということ。そして、ブレーキを司る非常に重要なポジションだからだと言えます。
規制緩和で、車検制度にニューサービスが導入されてからというもの、メンテンナンスの重要性がなかなか伝わりにくくなりました。車が壊れなくなったものの格安車検の台頭で、交換されるべきものが見送られることもしばしば起こりえるようになったんです。
ブレーキフルードも交換してない車になると、10年以上同じものを使い続けている車もあります。
ブレーキフルードの劣化で一番怖いのは沸点が下がり、べーパーロック現象を起こしやすくなるという事。そして、フルードに水が含まれることで、シールしてるカップなどからのフルード漏れが心配です。
それではこちらをご覧ください。
これはクラッチレリーズシリンダーです。油圧式のクラッチなので、ブレーキフルードと同じものを使っています。
この車のクラッチですが、およそ20年近く交換がされていませんでした。
中を開けてみるとこの通り。
もう中がドブみたいになっています。
もちろん中のピストンなども錆びついています。
今まで漏れていなかったことが不思議で仕方がありませんが、ここまで真っ赤錆になってしまうとシールキットを交換しても駄目。
すぐにフルードが漏れてしまうのでシリンダー事の交換が必要です。
ブレーキフルードに関しては、ブレーキング時の発熱でべーパーロックを引き起こす。
クラッチになると、べーパーロックの心配が少ない為そのまま放置されがちです。
しかし、ブレーキと同じフルードを使っています。車によってはマスターシリンダーは共用している車もあります。
ほぼ同じラインを共用しているので、すべてに悪影響が出てきます。
ブレーキやクラッチフルードは2年ごとの交換。これは鉄則。
仕組みがシンプルだからこそ、きちんとした交換時期を守るべき。ブレーキがすっぽ抜けたら即刻事故につながります。
ブレーキフルードの交換を説明しても、お金がかかるからやらなくていい!というお客さんも増えてきています。
ある意味エンジンオイルよりも重要ですから、気にかけてください。
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