また、本当にそのこに触れるかのハンドリング審査、ご自宅の環境、お迎えのご準備に加え、お約束事も挙げさせていただいています。
野犬譲渡が進み、私達ボランティアもいろいろ経験を積み、脱走対策として里親様に守って頂きたいことをより具体的にお話しできるようになってきました。
飼育スターターキットも保健所に置いていただき、譲渡のお話の際、お見せしていますし、お貸出ししてトライアル中に使って頂くこともあります。
が、それに反して？脱走が起きています。
どなたも、脱走させようなんて思ってはおられない。気のゆるみだったといわれます。
野犬を迎えようと勇気をもって保健所にお越しくださり、頑張って下さったご家族、ご自分の非を認め、正直に脱走の報告をして下さる誠意を感じ、感謝しています。
でも・・
お約束を守っていたら、今頃お家で楽しい時間を・・そう思われる御報告があまりに多いのです。
ここにきて、もう一度、確認させていただきたいと思います。
・首輪のきつさは、指がやっと1-2本入る程度に
・人なれ不十分な子たちは、ダブル首輪スタートで
（野犬に限らず、室内飼育でも観察や迷子札は装着が義務！）
・チェーンで室内係留からのスタート（2メートルぐらい飛べますから）
・室内の換気、ドアの開閉時の脱走要注意
・網戸にしない（噛み破れますから）
・ドアの施錠を（お散歩から帰ってきた瞬間などに訪問者がドアを開けられたら危険）
・お散歩は、チェーンリードで（ワイヤーでも噛み切れますから）
・リードは手首に回して、さらに握るようにして（すっぽぬけ、ありありです）
・スタート時は、ダブル首輪のダブルリードから
（ハーネスが抜けるとき首輪も抜ける事故が多いので、ハーネスは要注意）
・馴れるまで、リードつきでのバリケン移動が基本
・バリケンは閉鎖された空間から閉鎖された空間まで開けない
・避妊去勢は早めに！
上記のことが守れていたなら、脱走が防げたケースが多々あるということ・・
今も懸命に捜索下さっているご家族のことを思うと、胸が痛みます。
せっかく家族の中で幸せに向けて歩もうとステップアップを共に頑張ってきたこが、ご飯も十分に食べられず、またどこかで息をひそめて震えていると考えるといてもたってもいられません。
野犬を保護し、また野に逃がしていたのでは・・この先野犬譲渡にストップがかかりかねないということ・・御理解いただきたいです。
職員さんのお言葉、「私達職員、ボランティアさん、里親様は運命共同体」。
職員さんも、ボランティアも収容野犬を収容期間見守りつつ、その子その子のポテンシャルにかけ、里親様に命を託して譲渡し、サポートしています。
油断、馴れてきたと思って・・・これが命とりです。
野犬を頻繁に預かる私自身、脱走とはいつも背合わせです。
脱走対策をとっても100パーセントはあり得ない。
だから、経験から学んできたお約束事を皆さまにお伝えしています。
そして、脱走は事故。
約束をすべて守っていても脱走は防げないことがあります。
そういう意味で、懸命に探されているご家族には感謝しています。
チラシを印刷し、ポスティングし、目撃情報を求めて歩き回り、目撃情報から地図を作成し、餌付けをし・・今も私がお手伝いしているある脱走野犬くんのパパは自分の自由時間のすべてを捜索に充てておられます。
（私たちが提示した約束を守っていたけれど防げなかった脱走でもありました。）
迷子になってしまったら、どうかあきらめず、探してください。
私たちも捜索のアドバイスはさせて頂いています。
ご連絡ください。
でも、迷子にさせない努力を・・まず、お願いします！
写真左 : 保健所からのお願いカード
迷子になったら、すぐ連絡！迷子になる前に、鑑札、迷子札の装着を！
写真中 : 譲渡書類一式
譲渡時に渡される鑑札は、首輪などに装着し常にわんちゃんに身につけさせてあげるもの。名札のようなものです。大切に保管するものではないのです。鑑札があると、保護されても飼い主さんが特定でき、お家に返してあげられます。さらに、狂犬病予防接種済票や飼い主さんの電話番号を刻印したような迷子札があるとよいです。保護されても、わんちゃんは、自分でお家を伝えられないのです。よろしくお願いします！
写真右 ： マイクロチップ登録書類一式
倉敷ではマイクロチップは譲渡犬すべてに無料装着です。登録は1000円支払い、郵便局からお願いします。未登録ですと、マイクロチップの意味がありません！