いよいよ春分を迎え、冬眠していたライダーの皆様もそろそろ始動される頃ではないでしょうか?
ホタテの丸かじり、ヤスでございます👍
今回ご紹介させていただきます連れのバイクは、スタバ的なカフェがよく似合う、バイク界のオサレ番長「ボンネビルT120BLACK」です(皮肉じゃないですよ)。
ボンネビルシリーズは1959年デビューと長い歴史を持ち、トライアンフのフラッグシップモデルとして
今なお世界中で愛されている一台であり、今年2019年には60周年記念特別モデルの「ダイヤモンド・
エディション」が全世界900台限定で販売されるようです。
「ボンネビル」の由来は、1956年アメリカユタ州「ボンネビル・ソルトレイクフラッツ(塩類平原)」にて、
ボンネビルのベース車となったバイクが最高速アタックで当時の世界最速記録をたたき出したことに端を発しております。
ちなみにこのベース車は「タイガーT110」らしく、現在では「ボンネビル」と「タイガー」はそれぞれネイキッドとアドベンチャーという、全くキャラクターの違うバイクではあるものの、その歴史を辿っていくと実は兄弟のような関係であったようです。
(タイガーT110(Wikipediaより))
トライアンフの栄光を象徴する「ボンネビル」でしたが、その栄華も長くは続きませんでした。1968年、
それまでトライアンフが君臨していた市販車世界最速の座を「CB750Four」の登場により、ホンダに明け渡すこととなり、さらに1973年親会社が破産。「ボンネビル」の生産も、そこで一時ストップしてしまい、そこからのトライアンフは合併やら倒産やらで辛い時代を迎えます。
そんなドン底のトライアンフは、1984年に「ボンネビルコヴェントリー」として再出発。これが現在の
「トライアンフ・モーターサイクル」へとつながっていきます。「ボンネビル」は1985年から1988年の間
再度世に送り出されますが、「オリジナルに近い形で」をコンセプトに謳っていたため、当時の排ガス
規制等をクリアできず、再び生産はストップ。
再々スタートを切ったのは2001年で、この2001年モデルが現行「ボンネビル」のベースになります。
「ボンネビルT120/T120BLACK」は「究極のモダンクラシック」をコンセプトにしているだけあって、
その随所にトライアンフのこだわりが見えます。最初に私が目についたのはテールランプでした、
パっと見「普通の電球か?」と思いきや、よくよく見てみるとテールランプユニットの底面にLED球が
配置されていてカバーに丸いスリットを入れて反射させることにより、わざわざクラシカルな見た目に
されていたのには驚きました。
実際に転がしてみての感想としては、いわゆるトルクモリモリな感じで、立ち上がりは「半クラだけでいけんじゃね?」というくらいトルクフルな感じでした。高級感のあるシートはフラットな造りだけどもしっかりお尻を支えてくれます。
乾燥重量は224kgありますが、シート高は785mmとゆったり目の高さでなので足つきはよく、取り回しは何とか大丈夫かなという具合でした。
本日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。