ひさしぶりにドラッカーの本を開きました。『非営利組織の経営』は、私がこれまでに一番よく読んだ本です。
本書の中で、ドラッカーは「ボランティア」について深く考察しています。私なりの解釈で超訳してみると、以下のようなメッセージが見えてきます。
「善意による参加ではなく、明確な使命と責任を持って社会に貢献すること」
「人と社会をつなぎ、人自身が成長する場であること」
「自身の価値観に基づいて社会に参加する人であること」
なかなか堅い内容ですよね。
1990年当時、アメリカでは知識労働者の多くが週3時間のボランティアを行っていたという記述があります。私も過去にNPOで活動していたことがありますが、ドラッカーが提唱する「善意のアマチュアであってはならない(プロ意識を持つべき)」という考え方は、少し手厳しく感じる一方で、本質を突いたリアリズムの極みでもあると感じました。
ただ、私はドラッカーの考えを前提にしつつも、ボランティア活動においては「楽しむ」という意識がとても大切だと思っています。
そもそもボランティアをする人には、「自発性」や「社会に貢献したい(あるいは現状を変えたい)」という強い動機があります。それを過度に「善意」や「責任感」だけで縛ってしまうと、どうしても心が疲弊してしまいます。
また、真面目に取り組むことは大前提ですが、あまりに悲壮感を漂わせていては、良い成果を生むことは難しいのではないでしょうか。活動している本人が楽しんでいるからこそ、その行為にポジティブなエネルギーが宿るのだと信じています。
さらに、ボランティア活動は「異文化」「異体験」「異世代」から学べる貴重な場でもあります。日常の職場や家庭とは異なる人・空間に身を置くことで、新しい気づきや成長が得られます。
ボランティアに限った話ではありませんが、物事の最適解は一つではありません。「これが絶対に正しい」と決めつけず、楽しみながら活動することが大切です。将来的な大きな成果を目指すのも素晴らしいですが、まずは「今日の活動のゴール」を意識して取り組んでみる。大切な人生の時間を使うのですから、充実感を持って過ごしたいですよね。
ボランティアは、「できるときに、できることを、できる人が楽しくやる」。
これが一番の理想ではないでしょうか。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。

































