この本を、ぜひ、いまの若い人たちに読んでもらいたい。

わたしが安岡正篤さんの本を読んでいたのは、三十歳になる前だった。

なかなか難解な言葉、引用された書を含め、夢中になって読んでいました。

本書は、安岡正篤さんの教えのエッセンスが凝縮されていると思います。

「忙しくてはだめか」という件では、有名な佐藤一斎『重職心得箇条』からの言葉を引用しています。

重職たるものは、如何ほど忙しくとも、忙しとは言わぬがよきなり

忙しいと言うな。随分心に余裕を持たねば、大きな問題を取りはからうことはできない。つまらないことまで、すべて自分でやり過ぎるから、それで暇がなくなり、忙しがるのだ。

多忙になると求道心が旺盛になり、あたまが働くものです。

多忙、大いによろしい。多忙であるから勉強できないということはない、ということを教えてくれます。

わたしは、この言葉を若い頃に知りました。そして自分なりに「人生はつねに勉強である。どこでも、どんな時でもできる。だけれども、くだらぬもの、関わる価値のないものは生命の無駄になるから、近づかない」としてきました。

若い人たちに読んでもらいたいと思いますが、忙しくしている中高年の人たちこそ、読んでもらいたいとも思います。

真剣に学ぶ心があれば、年齢など関係ないのですから。



ありがとうございます。