キケローの『老年について』とセットで読みたいのが本書です。

友情とは何かということを考えるには、なかなかいいと思います。ただし古代ローマの賢者たちの対話であることを前提として(実際には対話形式で記述)。

「秀れた人々の中にしか友情はありえない」「徳が友情を生みかつ保ち、徳なくしては友情は決して存在しえない」「真の友人を見つめる者は、いわば自分の似姿を見つめることになる」など名言は続きます。

古代ローマ人の賢者たちであっても、現代に生きる私たちであっても、友情ないしは真の友人というものは、欲しても容易に得られるものではない。まず自分自身が徳を積むことが必要なのである。

「友情においては、目上の者が謙ると共に、何かと目下の者を盛りたててやらねばならない」という言葉が、キケローらしく、私のお気に入りの言葉だ。

古代ローマ、さらにはギリシャの時代を勉強しなおして読むと、さらにおもしろいのかもしれない。


ありがとうございます。