四谷三丁目荒木町の髭先生おすすめのジャレド・ダイヤモンドの文庫を再読しています。本書『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』は原題「Why Is Sex Fun?」でした。原題のタイトルは刺激的に見えるかもしれない。しかし本書は動物の中で人間だけが奇妙な進化を遂げた事実についての知見の集大成だといえる。
各章ごとに読み応えがあるのですが、とくに第5章「男はなんの役に立つのか?」は期待どおりでした。男性のお恥ずかしい内容に爆笑してしまう。男性の行動の多くが自分自身のためであるということが宣告される。本書を読む限り、女性が男性よりも進化生物学において役に立ってきたのである。
「おそらくヒトという種の最大の特色は、進化に対抗する選択ができるという能力にある。これは他の動物にはないものだ」
本書を読みながら考えてみると、相対的に女性よりも男性の行動は自己中心的であると気づかされる。人間という進化の能力においても同様のことがいえる。だとすれば、これからの人間社会で起こるべき変化は何かも予見することができる。近い将来あるだろう進化を、わたしたちはもっと期待してもいいのではないだろうか。
人間も動物の一種である。その事実をもって、動物の進化過程で人間だけが奇妙な変化をし続けた。その結果により人間という特別な存在となったのだろうと納得できる良書です。
Thank You!
