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中国での生活では、とりわけ旧満州(中国東北地方)についての書籍を買いあさっては貪るように読み続けてきた。本書「敗戦 満州追想」も、そうした乱読生活における代表格の書籍である。


政治経済を学んでいたこともあり、著者である岩見隆夫さんの書籍は多読していた。残念なことに本書が遺作となってしまった。むろん、岩見隆夫さんが本書を執筆している時に、この先を覚悟されていることが、ひしひしと伝わってくる文章である。


戦後70年となる今年も残すところ後わずかである。日本の戦後は「敗戦」からスタートするという事実を腹落ちさせなくてはいけない。戦前と戦後の日本を俯瞰してみることは大事なことではないだろうか。


日本にとっての近代史、とりわけ日清戦争、日露戦争からの考証は大切だと思う。この時代の世界と日本、そして、第二次大戦という日本が「敗戦」にいたる道程。これらの考証は決して簡単なものではない。しかし、戦後70年という現在に生きる私たちが、戦争という過ちを起こさないために、また真の平和を維持するために必要なことは何かを考えなくてはいけないだろう。




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