今日は久しぶりにクルーグマン教授のお気に入りの本書を読んでいる。しかも何度も何度も読んだ、第2章の『国の経済は企業とどう違うか』をピンポイント読みです。クルーグマン教授の論旨は明快だ。
ビジネスの実務家と経済学者は人種が異なる
クルーグマン教授は「経済分析に必要な思考回路は、ビジネスで成功するのに必要なそれとは違う」この違いがわかってはじめて優れた経済分析とは何かが見えてくると説く。
詳細は省きますが、多くのエグゼクティブが誤解している2つの問題を論理的に説明してくれる。一つは輸出と雇用創出の関係、もう一つは海外からの投資と貿易収支の関係である。
ここ数年、TPPの問題などをはじめ政治家、経済学者、実業家などが立場立場で論戦をはってきた。現在では、アベノミクスについての批判もそうであろう。そうした時に安易にステレオタイプに同調しないためのに必要な何かがあるはずだ。それをクルーグマン教授は教えてくれている。
また本書の翻訳者である北村行伸さんによる章ごとの解題がわかりやすい。
企業経営では競争に勝つことだけ考えればいいのだが、国民経済運営は競争に敗れた企業・個人の身の振り方も含めて考えなければならないということである。
もっと平たく言えば、元プロ野球選手が評論するサッカーのことなど無視すればよいというようなことかな。
Thank You!
