愛読雑誌のCOURRIER JAPONの最新号、特集は「世界の人はこんな本を読んでいる。」だ。リーダーたちの「愛読書」を一挙公開!この本で、人生が変わった。のコーナーが、いいね!
著名人と自分の愛読書のマッチングができる。なかでも、スティーブ・ジョブズの『イノベーションのジレンマ』は、うれしい共通愛読書ですね。
自分自身が「この本で、人生が変わった。」何であったか?を振り返ってみると、ブレジンスキーの『大いになる失敗ー20世紀における共産主義の誕生と終焉』(伊藤憲一訳、飛鳥新社、1989年)が、すぐに思い浮かんだ。
本書は、社会人として働きだした頃に読んだ。当時は、会議や研修で経営者が話題の書として若手社員に紹介することが多かった。そんな時、先回りして読んで優越感に浸ってみたいという理由で読書にはまったのだ。そして、本書がめでたく先回り第一号となった記念の書である。それ以降、わたし自身の政治経済への探求心が習慣となったのもこの時代が原点になる。
本書は、共産主義における罪、とくに共産主義による犠牲者の数、死者は少なくとも5000万人はいるという考証をしている。世界大戦後の冷戦構造で東側といわれた国家体制における実態を明記したのだ。ある意味で、本書によって科学社会主義という妄想の失敗とその悲劇の全容が明らかにされたといってよい。民主主義にも問題はあるにせよ、当時のソ連型社会主義の失敗を紹介することで、マルクス主義の可能性を根本から否定したのである。
あれから、25年経過して世界は大きく変化した。そしてまた、わたし自身も若手から中年になって行ったのである。不変の事実は、今もって読書という至福の習慣と政治経済というフィールドへの探求心の深みである。
ところで、最近の経営者や上司は、話題の書を紹介しているのだろうか?
Thank You!
