日本経済新聞 2013年5月31日国際版(アジア)
先週の東京株式市場では日経平均株価が急落した。この写真の図はわかりやすいのでパシャと引用する。
昨年の11月14日を起点に日経平均株価は大幅な上昇を続けてきた。6か月間で8割の上昇である。また個別銘柄の上昇幅は日経平均株価の比ではありません。
「山高ければ谷深し」という調整局面が起きているのが現在の東京市場だろう。
今に始まったことではないが、東京市場の相場は東京だけでなく米国、欧州、アジアといった他国の市場に影響を受ける。また反対に他国の市場も東京市場の動きの影響を受ける。
昨年11月に衆議院解散が決まり、自公政権への交代により「アベノミクス」がスタートした。そのあと日銀総裁の交代があって、4月に「異次元の金融緩和」によって、上昇の動きが加速した。
現在起きている、逆風あるいは不安定さとされる状況はよくないのか?である。
私は、よくもわるくもないと思う。
なぜならば長く続いた日本経済の停滞、くりかえし続いたうんざりとする政治不信、中途半端な金融緩和、これらの状態のままでいいのかという問いが一方にあるからだ。
株式相場には、こうした調整はつきものであり、短期的な損失回避と利益確定は当然のことなのだ。これだけのボラタリティーにおいては、リスクとどう向き合うかという行動原理でしかない。
停滞し続ける相場の存在を無視して、荒れた相場にだけ逆風と不安定といった評価をするのは愚かなことだ。
すでにある少子高齢化と人口減少問題、1000兆円を超える財政赤字、これらを真剣に考えてみることだ。そうすれば「停滞の安定」と「逆風の不安定」のどちらがいいのかである。
私は長く続いてしまった「停滞の安定」をよしとはしません。経済だけでなく、人間は「逆風と不安定」という環境を乗り越えてきたからこそ霊長類の長といえるのです。
ここから先のことを一人でも多くの日本人が関心をもって、民の力を出して行くべきです。成長戦略のアクターは民でしかないからです。
お読みいただきましてありがとうございました。
深謝
