$TAKE’S【FEVER日記】


フラット化する世界
経済の大転換と人間の未来
 (普及版 上中下)

トーマス・フリードマン



すでに古典入りしてしまった感のある本書ですが、ブラッシュアップされた普及版は上中下と読み応えあり。現状を冷静に見つめながら将来を考察するには有意義な本である。少し引用してみましょう。

「つまり、三〇年後には、われわれは『中国に売る』から『中国で作る』へ、さらに『中国で設計する』、『中国で構想をたてる』ところまでいっているだろう。中国は、世界各国の製造業者と何も共同作業をしない存在から、世界各国の製造業者とあらゆるものを低コスト・高品質でこしらえるきわめて有能な共同作業の相手へと変身しているはずだ。これによって中国は、政治的な不安定によってその過程が妨げられないかぎり、大きなフラット化要素でありつづける」


上巻 フラット化の要素⑥オフショアリング:中国のWTO加盟
193-194㌻より

もひとつ気に入っている箇所がある。

「アフリカで毎朝、シマウマが目を覚ます。一番足の速いライオンよりも早く走らないと殺されることを、シマウマは知っている。
毎朝ライオンが目を覚ます。一番足の遅いシマウマに追いついていけないと飢え死にすることを、ライオンは知っている。
ライオンであろうとシマウマであろうと変わりない。
日が昇ったら、走りはじめたほうがいい」


同 187㌻より引用

鄧小平の白猫黒猫の話を思い出した。そして希代の改革者の構想力と発言力のすごさに改めて刺激を受けた。

さぁ、私も走り続けるとしよう。飢え死にしないために。