TAKE’S【FEVER日記】

ヒトゲノムを解読した男
クレイグ・ベンター自伝
J・クレイグ・ベンター著
野中香方子訳 化学同人




分子生物学者クレイグ・ベンター。若い頃は平凡な学生でサーフィンと女遊びにかまけていた。しかしベトナム戦争で衛生兵として従軍。ベトナムでの悲惨な経験から目的意識を持つようになった。ベトナムから帰還後に生化学を学ぶ。ゲノム研究のパイオニアであり、ベンチャー・キャピタリストの出資により商業化しようとする。しかし研究の自由を奪われることになる。

本書は576ページと読み応えのある自伝だ。科学界の反逆児J・クレイグ・ベンターというスケールの大きな人間の魅力が楽しめる。私のようなヒトゲノムの初心者にも、ベンターの破天荒で魅力的な生き方に引き込まれてしまう。



私のことをいつまでもビジネスマンと呼ぶのは馬鹿げている。私は研究費用を集めるための新しい方法を見つけるのがうまいだけなんだ。

いまのところ、科学研究がビジネスになっている。科学研究がうまくいけばビジネスもうまく行く。逆もまた同じだ。

顰蹙はカネを出してでも買うべき。「売名行為」「商業主義」と非難されても気にするな。

「石油業界をまるごと乗っ取る」というくらいスケールの大きい発想をせよ。

若い頃はサーフィンと女遊びにかまけていても問題ない。だが大人になったら“目的意識”を持て。


ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝/J・クレイグ・ベンター

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