TAKE’S【FEVER日記】

理不尽に勝つ 平尾誠二



ラグビーファンのみならずマネジメントをしている人にとって待望の本、平尾誠二さんの新刊『理不尽に勝つ』は、そういってもいいのではないでしょうか。

本書出版の広告を見て購入しようと思っていたところ、ラグビー好きの知人から「買いましたよ」とメールがきました。本書が出版されたことを教えてくれたというより「もう読みましたか」の確認だと解釈しました。当然のことすぐに買い求めに書店に行く。

『理不尽に勝つ』というタイトルに魅力を感じることができるか、それともできないか。そんなことも考えてみるのだが、私の場合は迷うことなく前者で魅力を感じるのだ。

世の中は「理不尽」というか公平でも公正でもなく、アンフェアの連続だ。篠原涼子主演のドラマ「アンフェア」はある意味で的を得ている。

平尾誠二さんが「世の中はフェアであるはずがない」という理由を次のように説いている。「なぜなら、世の中をつくっているのが、もともと矛盾に満ちた人間であるからだ」

「人は理不尽を経験すればするほど、より大きな理不尽を体験すればするほど、鍛えられ、強くなれる。間違いなく成長する。そして、理不尽が大きければ大きいほど、それに打ち克ち、乗り越えた時の喜び、達成感は大きくなる」

自分自身の人生を振り返ってみればアンフェアと闘ってきたことも多い。喧嘩っ早い子どもの頃「喧嘩にきれいもきたねぇもあるか」なんて言葉があった。別に喧嘩だけでなく部活だって同じだ「やられたらやりかえせ」「悔しかった勝つしかねぇんだ」という精神。人間が本能的に持つ闘争心を自分自身でスイッチを入れて生きていくこと。本書を読んでそんなことを感じた。