
日本のアウトサイダー
河上徹太郎 中公文庫
『日本のアウトサイダー』というタイトルはとてもインパクト
がある。
中原中也、河上肇、岡倉天心など知っている人もあったが、
詳細を知らぬ人もあった。
これらの人の思想と行動をアウトサイダーという名のもとに
著者が解明する。正直なところたいへん難解な本である。
最後に登場するのが内村鑑三ということだから、
読まないわけにはいかないのだった。
一般にアウトサイダーを異端者というが、この本で登場する
人たちを単にアウトサイダーといえるのだろうか。
本書を読む前は、そんな先入観があった。
それは内村鑑三のように正当であるがゆえの異端者という
著者の考え方で腑に落ちるのであった。
この国に正統やインサイダーなるものが存在するのか、
そして真のアウトサイダーとは何か。
そんな逆説的なことを読後に考えさせられる。
多謝