決断できない日本
ケビン・メア著 文春新書
決断できない日本 (文春新書)/ケビン・メア

米国務省日本部長であった著者は、沖縄への発言をめぐって更迭。東日本大震災で、米軍による「トモダチ作戦」の調整役を務めた。
本書にあるように、たしかに米国と比して日本が情けなくなる事実もあった。たとえば、震災直後に各国が支援表明したときのことだ。米国もヘリを含めた支援物資リストを送るが、日本からの返事は「放射能で汚染れた場合の補償について」だという。これを決断の早い米国からみたら、なんとも暢気なと思うだろう。著者の指摘は大筋で頷ける。
ただし米国の決断の早さは、しばしば大きな失敗として不幸な結果となったことが少なくないのも事実だ。
本書のなかで、以下の部分は当時の映像を思い出す。当時、私はこの映像を見て、正直なところ愕然としたのだ。この指摘にあった情景は事実であることを、私たちは忘れてはいけない。
大津波襲来による電源喪失から一週間が経過したその日、日本という大きな国家がなし得ることがヘリ一機による放水に過ぎなかったことに米政府は絶望的な気分さえ味わったのです。
ケビン・メア著 文春新書
決断できない日本 (文春新書)/ケビン・メア

米国務省日本部長であった著者は、沖縄への発言をめぐって更迭。東日本大震災で、米軍による「トモダチ作戦」の調整役を務めた。
本書にあるように、たしかに米国と比して日本が情けなくなる事実もあった。たとえば、震災直後に各国が支援表明したときのことだ。米国もヘリを含めた支援物資リストを送るが、日本からの返事は「放射能で汚染れた場合の補償について」だという。これを決断の早い米国からみたら、なんとも暢気なと思うだろう。著者の指摘は大筋で頷ける。
ただし米国の決断の早さは、しばしば大きな失敗として不幸な結果となったことが少なくないのも事実だ。
本書のなかで、以下の部分は当時の映像を思い出す。当時、私はこの映像を見て、正直なところ愕然としたのだ。この指摘にあった情景は事実であることを、私たちは忘れてはいけない。
大津波襲来による電源喪失から一週間が経過したその日、日本という大きな国家がなし得ることがヘリ一機による放水に過ぎなかったことに米政府は絶望的な気分さえ味わったのです。