- 時に海を見よ-これからの日本を生きる君に贈る/渡辺 憲司
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人生には絶対に会っておくべき人間がいる。それが誰で、それが何時なのか、それに気づくことなく時が過ぎていく。
人間は、学生時代に出会う大人、教師に影響を受ける確率が高い。その影響の範囲、良し悪しにより人生が大きく変わることもあるのではないだろうか。私自身も少なからず、教師という大人に影響を受け、現在があると思うところである。
本書は、立教新座中学校高等学校校長の渡辺憲司さんによるメッセージ集だ。3月の大震災により卒業式を中止した際に出したメッセージに大きな反響があった。私も拝見したが、なんという大人だろうと強く感じた。
本書では、感動の「時に海を見よ」と、その後の追加メッセージ集だ。また、元教え子が編集者になり出しませんかとの申し出により本書の出版が実現したそうだ。
著者である渡辺憲司さんも教師から校長へと経験を重ねていったのだが、最初から完全なる教師、校長など存在しないことをイメージさせてくれる。教師は生徒に向き合って共に学び続け教師になるのだ、そんなイメージだ。そうした意味では、あらゆる大人は、つねに学び続けていくことになる。
私はなるほどと強く感じた。子を持つ親もはじめから完全な親ではない。会社であれば、部長も社長も同じことだ。
以下に印象にのこった部分より、一部だけ引用したい。
学問は、確たる自信を得ることではない。肉体には終わりがある。しかし、学ぶ姿勢に終わりはない。学ぶことの第一の目的は、知識を得たその結果ではなく、知らないことを探していくことである。学び問い、未知の世界を広げるのだ。
教育とは共に学ぶことである。教えながら、同時に学ぶのである。自らが学ぶ姿勢を持ち、知識に謙虚であることは教師の必須条件である。
誤りを叱ってはならない。誤ることが次への第一歩であることを学ぶのだ。誤った者と同じ目線に立つことが、教育である。共育といってもいい。
わからないこと、決まっていないことを共に考えなければならない。
著者のメッセージを読み、全ての大人たちが、学び続けることの大切さを教えてくれる。私にとっては、新たなる刺激を受ける感動の良書だ。この時代に生きる大人が、出会っておくべき本ではないだろうか。
【過去ブログ】時に海を見よ(2011-05-02 23:23:23)
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http://ameblo.jp/teamfever/entry-10879515495.html
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