あとからくる君たちへ伝えたいこと
鍵山秀三郎 著 致知出版 2005年初版
今から20年以上前、月刊『致知』という雑誌と出会いました。本書著者である鍵山秀三郎さんの著書「凡時徹底」も同時期に読むことになりました。その後、日本全国の旅に出て、いろいろな人と出会うことになりました。それ以来、鍵山秀三郎さんの著書を読み、機会があれば講演でお話しを聞かせていただいてきました。
本書の内容は、全国の中学校で実施された著者の講演です。私は本書を時より読み返しますが、中学生向けと単純に扱うことはできません。今回も新入社員の受入準備をする時に再度、読んだのです。そして鍵山秀三郎さんの講演を懐かしく、その教えを思い出しました。
私の好きな『あとからくる者のために』坂村真民(さかむらしんみん)先生の詩が紹介されているので、引用してみます。
あとからくる者のために
苦労をするのだ
我慢をするのだ
田を耕し
種を用意しておくのだ
あとからくる者のために
しんみんよお前は
詩を書いておくのだ
あとからくる者のために
山を川を海を
きれいにしておくのだ
あああとからくる者のために
みなそれぞれの力を傾けるのだ
あの可愛い者たちのために
未来を受け継ぐ者たちのために
みな夫々自分で出来る何かをしてゆくのだ
鍵山秀三郎さんは、「自分のあとに生まれてくる人のために、何をしていくことができるだろうか」と考えることを説いています。これは私の亡くなった母が、最期に私に語ったことの一つと全く同じものです。
現代の日本は、「スピード」と「変化」を求められる社会です。しかし、私はこうした教えも忘れてはいけないと考えています。何者かに翻弄され、ただただ流され、言い訳をして、自分の人生をしっかりと考えずに、年々、年だけ取っていくという無駄な人生を送らない。私自身まだまだですが、常々そんなことを考えながら生きています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
晩安

