信頼する力
~ジャパン躍進の真実と課題~
遠藤保仁著 角川one21
サッカー日本代表のなかで最年長、いや30歳でワールドカップ・デビューを果たした遠藤選手。この本を読むと、先のアジアカップ優勝までの軌跡が分かるような気がする。ここまでの道のりは平坦ではないわけであるが、遠藤選手をはじめとする個々の選手の努力と挫折のドラマがあってのことだ。また、監督が試合をするわけではないが、監督というものがチームに与える影響は大きい。
本書では、遠藤のクールに見えるプレースタイル以上に、すばらしい観察眼による具体的な記述に驚かされる。
監督との関係について、トルシエ、ジーコ、オシム、そして岡田監督、やはり岡田監督との信頼関係はとても強かったようだ。トルシエとジーコに批判的な記述がある。しかし、これらも含めて昨年のワールドカップでのベスト16という結果につながっていると見てよいだろう。そして、さらにザッケローニへ続くのである。
社会人だったらという記述もあって、ビジネスマンを意識した内容はなかなかよい。
プロの世界にあっては、「格差」は悪ではない。
今の若い選手には、成り上がろうという意識があまり感じられない。野心を持っている選手自体、少ないように思う。それはきっと、普通にサッカーをやっていれば生活に困らないからで、挑戦する必要がないからだ。
どんな社会でも競争はあるわけだし、その競争に勝たなければ出世できない、ポジションを得ることはできない、となれば、誰でも死に物狂いになってやると思う。何かを勝ち取りたい時は、ビジネスマンもサッカー選手も同じ。
「個々がリーダーの自覚を持つ」ミーティングで、その意識を確認できた。そしてこれが、このチームの最大の特徴であり、最大の強みになっていった。
サッカーファンのみならず、サッカーを通じた、チームの活性化や監督・リーダーのあり方など、なかなか示唆に富んだ内容である。なかなかおすすめの新書です。
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本日、40数回目の誕生日、
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