TAKE'S【FEVER日記】


アメリカのデモクラシー

アレクシス・トクヴィル 著 松本礼二 訳 

岩波文庫(第一巻、第二巻ともに上下計4巻)



少し前の新聞に、トクヴィルのことが記されていた。


この『アメリカのデモクラシー』という名著に、


だいぶ前のことだが、はまったことがある。


それを思い出し、久しぶり再読してみたい。




11月3日 日本経済新聞 春秋より


 正直なところ想(おも)ってもみなかった――19世紀前半の米国を見たフランスの歴史家トクヴィルを驚かせたのが、ありとあらゆる結社の存在だった。まじめなものふざけたもの、巨大なものちっぽけなもの、「誰もが絶えず団体をつくる」。


▼主著「アメリカのデモクラシー」には、関税に反対する無名の一市民の訴えが新聞を通じて瞬く間に広がり、全米を巻き込む大きなうねりになっていった様子が描かれている。「アメリカではこの権利の行使は習慣、習俗の中に組み込まれている」。そんな見立ては、180年近くたっても色あせていないようだ。


▼「反・大きな政府」を掲げた保守派の草の根運動「茶会党(ティーパーティー)」。現代の結社が米国の中間選挙の結果を大きく左右した。独立革命期に起きた「ボストン茶会事件」とTaxed Enough Already(もう課税は十分だ)のスローガンの頭文字とをかけたおやっと思う名も、ヒットだったのだろう。


▼そして何よりインターネットの力だ。ネットで情報を共有する「平等感覚」が茶会党の背を押した。ただこの感覚、心地よさの裏には危険もはらんでいる。「境遇が平等になればなるほど、人間個人の力は弱くなり、大衆の流れに身を任せるようになる」。トクヴィルのこんな指摘だって、今も色あせてはいない。



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