課長力
逆境を突破する6つの力
遠藤功著 2010年 朝日新聞出版
課長力とは、【観察する力】【跳ぶ力】【伝える力】
【はみ出る力】【束ねる力】【粘る力】の6つの力で
形成されている。
課長力を高めるには、【着火】【場】【評価】【展開】
の4つの仕組みが必要だ、これが本書の核。
ケーススタディとして6人の課長が出てくる。
それぞれの仕事や思いは異なるが、共通する要素
として、前述のキーワードとなる。
日本の閉塞感を打破するには、「ミドルの活性化」
が必要である、という著者の指摘には共感できる。
日本は過去10年、経営トップのリーダーシップに
焦点を当ててきた。
この米国型経営には、良い面とそうでない面が存在
する。一部の企業では経営トップのリーダーシップに
より組織が活性化されたケースもあったであろう。
しかし、それはほんの一部ではないだろうか。
言い換えれば、トップダウン経営には功と罪がある。
それは、トップダウンのあり方によってはミドルアップ、
ミドルダウンの存在が希薄になる、ということである。
課長がトップダウンによって、「さばく」「こなす」という
日常に問題はないのだろうか、ともいえる。
現場や顧客に近い課長が、トップに伝達していく力が
必要とはいえないだろうか・・・。
子ども用のシューズ『瞬足』の手紙は、ジーンとくる。
読みやすい良書である。

