増補改訂版
イノベーションのジレンマ
The Innovator's Dilemma
技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
クレイトン・クリステンセン 著
玉田俊平太 監修
伊豆原弓 訳
翔泳社 2001年
本書はすでに古典的存在になりつつある。
しかし現在も時より手にとって読むことがある。
内容を一言で表現すれば「成功は失敗の元」
ではないだろうか。
過去の成功体験が組織形態、企業行動、そして
人々の意識の中にしみこんでしまったもの、
それがジレンマ(私はディレンマとする場合もある)
であり、呪縛となっているのだ。
さらにもっともクールなのは、顧客の声を聞き続け、
経営そのものが正しいが故に失敗しているという点だ。
本書『イノベーションのジレンマ』増補改訂版では、
「偉大な企業はすべてを正しく行うが故に失敗する」
としている。
技術的な側面だけではなく、この国におけるある意味
“停滞”とも言える現状、政治や官民の組織においても
少々、強引ではあるが同質のジレンマがあるように
感じてしまう。
日本が成功した時代=高度経済成長、それ以降を失敗
と言うこともできないだろうか。
これも「成功は失敗の元」の一例だ。
海外から見る日本、海外で考える日本、そしてまた
日本から冷静に見つめながら、本書を読むことで、
私にはこのジレンマが連想されてしまうのである。
晩安!
最後までお読みいただきありがとうございます。
