自分の主人となれ
勘違いしてはならない。
自制心という言葉を知っているだけで、
なにがしか自制できているわけではない。
自制は、自分が現実に行うそのもののことだ。
一日に一つ、何か小さなことを断念する。
最低でもそのくらいのことが容易にできないと、
自制心があるということにはならない。
大きな事柄に関して上手に自制して成功できるはずもない。
自制できるということは、
自分をコントロールできるということだ。
自分の中に巣くう欲望を自分で自制する、
欲望の言いなりになったりせず、
自分がちゃんと自分の行動の主人になる、ということだ。
『漂泊者とその影』