ちょいといっぷく久福茶屋 八丈島で久福の今川焼を好評販売中! | 八丈島観光協会blog

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江戸時代に最初の流人となり、流刑地の八丈島で生涯を終えた戦国武将 宇喜多秀家。
秀家公が暮らしていたとされる居宅跡地に今春『久福茶屋(きゅうふくちゃや)』がOPENいたしました。


場所はこちらです。大賀郷地区のゆるいカーブのある都道に面しています。



元の店は島の鮮魚を扱う中田商店という魚屋さんです。
宇喜多秀家を慕ってゆかりの地を訪れるお客様のために店内を改装し、「久福の今川焼」と名付けられた今川焼を販売、休み処として営業しています。

〝久福(きゅうふく)〟とは八丈島へ流されたときに島で使っていた秀家の号名です。



店内は八丈島らしくウミガメの剥製が飾られています。
グリーンの床には宇喜多家の家紋が大きく描かれています。




ちょうど店内は今川焼き作りの真っ最中!
手慣れた手つきで型に次々と生地を流し入れ、その上からあんこをポンポンとのせていきます。



あんこは北海道産小豆100%、モンドセレクション金賞を受賞している鬼ザラ糖が使われていて上品な甘さが売りです。




店内に漂う甘く香ばしい匂い、表面がぷつぷつと穴が空いてきました。この状態になったら焼けてきたサイン。ホットケーキを焼くときのタイミングに似てますね。
手際良くひっくり返して二つの生地を合わせます。


そして最後の仕上げ、宇喜多家の家紋「兒」の焼き印を入れて完成です。

この焼き印は、宇喜多家の女性を顕彰する岡山の市民グループ「おふくの会」から提供されました。〝おふく〟とは秀家の母君の名前です。

3月16日のオープン初日は菩提寺・宗福寺の源 博道 住職が焼き印を押し、秀家の墓前に久福今川焼をお供えしたそうです。
岡山からのお客様も来店し、初日は約400個が売れたとか。
その時の様子は岡山の山陽新聞や地元紙の南海タイムスに掲載されました。

☆詳細はこちらをClick!

【山陽新聞】今川焼きで宇喜多秀家アピール 東京・八丈島、住民グループ販売




以前は島の和菓子屋さんが今川焼を販売していましたが、現在の八丈島で焼きたての今川焼を口にできるのはお祭りの時ぐらいです。
甘い物が好きな地元客の評判も上々、噂を聞いて観光客がやってきます。
ちょうど、ご近所の方も今川焼を買いにきていました。



久福茶屋を奥には秀家の居宅跡があります。
秀家が流人となって八丈島に着いたときに植えたとされる緑の蘇鉄が印象的です。
400年以上経たあとも蘇鉄のように枝分かれし秀家の血脈は子孫によって受け継がれています。



秀家の居宅跡には八丈島ライオンズクラブが2013年に歌碑を建立しました。
何もなかった場所に立派な碑が建ったことで、観光客も気軽に足を運べるようになりました。


2008年に秀家ゆかりの岡山から八丈島の秀家の居宅跡に移植された久福松。
昨年この場所で秀家の命日11月20日に「宇喜多秀家没後360年鎮魂祭」が開催されました。

その時の模様はこちらをClick!
~いにしえの心で結ばれた縁~ 宇喜多秀家没後360年鎮魂祭



久福松の横を通り過ぎ、その奥の小道をどんどん歩いていくと・・・




秀家公が眠る墓へと続いています。
墓周辺には駐車場がありませんので、久福茶屋の横にあるスペースに車を停めていつでもご利用くださいとのこと。
久福茶屋から直接行くのであれば都道を歩いていくのが早道です。



おひとついかがですか?
笑顔の店員さんからいただいた久福今川焼は少しあんこがはみ出していて美味しそう。
熱々を頬ばると程よい甘さと香ばしさが口いっぱいに広がります。

こちらは普通の久福今川焼ですが、明日葉入りは生地に生葉を練り込んであります。
最初は明日葉の粉末を使ったのですが、風味が足りないので明日葉そのものを使うことにしたこだわりの一品。

近日中に八丈島の唐辛子をつかった島とう入りキーマカレーを販売予定。
八丈フルーツレモンを使った白あんも販売に向けて準備中だそうです。





いつも笑顔が絶えない久福茶屋の方々。
こちらのお店は「八丈島久福会」の方々が協力して運営しています。
今年2016年1月に八丈島有志が宇喜多秀家を顕彰しようと「八丈島久福会」が発足されました。

商品がなくなると早く閉店することもありますので、お早めの来店をおすすめします。
予約販売もしておりますので、ご注文は電話(04996-2-0031)にお気軽にお掛けください。



久福茶屋のパンフレットを見ると面白い文章がありましたよ。


ひまつぶし(ひまやく、とうぶれやく)
   何の用事もなくてもいいのです

友達とのまちあわせ(ほうべいよまちろとき)
   恋人ならば、なお良いのかな

おはなし、したい方(はげたこき、めんざこき)
   世間話、自慢話、つぶやき

お茶のみたいかた(ちゃのみばなし)
   お茶は持参してください

ひやかし(しゃまかし)
冷やかし上手に、冷やかされ上手どちらが上かな

みるだけ(まばろだけ)
黙って見て、黙って帰って良いですよ

下見(もよくり)
変なやつがいますよ
どうぞ気軽にお立ち寄りください


島言葉で綴った気さくで愛嬌たっぷりの久福茶屋からのご挨拶。

店に飾られている大きな暖簾、店名の下にある〝Good Luck Cafe〟の文字。
来店されるお客様に福が訪れますようにと願いが込められています。

宇喜多秀家のゆかりの地を訪ねる歴史の旅へ八丈島にお越しの際は、久福茶屋でいっぷくしていかれませんか?
もちろんレジャーや山登りのお供に久福今川焼をテイクアウトされるのもOK!

皆様のご来店を心よりお待ちしております。




久福茶屋

営業時間:10:00~16:00 定休日:日曜日
東京都八丈島八丈町大賀郷2219(旧 中田商店)
TEL:04996-2-0031