顔面神経麻痺の鍼灸治療 | 登美ヶ丘治療院

登美ヶ丘治療院

東洋医学は、現代医学とはちがうかくどから人体を診るもう一つの医学です

トミー

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顔面神経麻痺に鍼灸治療って、有効ですか?


SO院長

はい、とても有効ですよ。

中国の大学病院針灸科で、臨床上、最も多く診る疾患かもしれないです。

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トミー

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中国では、顔面神経麻痺に対して、鍼灸治療を行うのが一般的なのですね。


SO院長

総合病院の中には、針灸科があり、耳鼻科などから患者さんが送られて来るからです。

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トミー

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でも、日本では、「鍼灸治療を併用するのは良くない」と病院で言われるケースもあるようですが・・・


SO院長

残念ですが、当院へ来られる患者様からも、同様の質問をよく受けます😢

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トミー

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えっ、それじゃ、ダメってことなのに、中国では大丈夫って、どういうことですか?😵


SO院長

いえいえ、ダメではないですよ!もちろん😅

実際に中国では治療効果が認められ、多くの患者様が鍼灸併用治療を受けているのです。

麻痺の病状や筋肉の厚さに応じて、鍼の太さ、鍼の刺入深度など、負担にならないように調節することが大切です。
日本でも正確に病状を把握して刺激量などを調節し、鍼灸治療を行えば、大丈夫ですよ。

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トミー

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よかったです。安心しました。


SO院長

病院でも初期には強いマッサージをしないように患者様に伝えるのと同様に、鍼灸治療でも同様に、回復段階に合わせて刺激量を調節し治療するのです。

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トミー

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なるほど!顔面神経麻痺に悩む患者様が、鍼灸治療でよくなるといいですね!



「顔面神経麻痺の鍼灸治療」


 急性の顔面神経麻痺は、ある日突然に顔の片側半分、或いは一部分が思うように動かせなくなる状態です。


原因が明らかな症候性顔面麻痺と、原因が不明な特発性顔面神経麻痺(ベル麻痺)とに分けられます。原因疾患として多いのは、ヘルペスウイルス感染症(ハント症候群)です。




 顔面神経は、顔面の筋肉を動かす大事な神経です。


この神経は脳を出てから耳の骨(側頭骨)の中を走行し、骨から外に出ると、耳下腺の中で眼、鼻、口唇に向かう3つの枝に分かれて、それぞれの筋肉に分布します。


この神経に何らかの問題が生じると、顔面麻痺が起きます。


 現代医学の治療法では、重症は手術を行う場合もありますが、基本的には副腎皮質ホルモン剤、血流改善剤、ビタミン剤や神経賦活(活性化)剤などの薬物療法が中心です。


回復の遅い場合や顔面神経麻痺の後遺症が残る場合も多く深刻です。


 中国医学では、顔面神経麻痺を「面癱(メンタン)」と呼び、古い医学書にも顔面神経麻痺に対する鍼灸治療法が記されています。


 顔面神経麻痺は早期治療がとても大切です。

発症して一週間前後から鍼灸治療するのが望ましいとされています。


発症初期に病院での治療と並行して鍼灸治療を行い、相乗効果により短期間に症状を回復させ後遺症を防ぐことが可能です。


また、顔面神経麻痺の後遺症には、麻痺から筋肉の血流悪化、柔軟性低下、筋力低下した表情筋などに対して、鍼灸治療で血流を改善し、患部に栄養を与えて回復を促進させます。


一般的にベル麻痺に比べ、ハント症候群の予後はあまりよくないと言われますが、鍼灸治療を併用することで治癒効果をあげています。

 


※顔面神経麻痺に関する記事はこちら↓