よく壊れるのはドリブンギアのほうですが、その相手側のドライブギアについても時々問い合わせがあります。

 

壊れる率が高い部品はそこそこ供給があるのですが、それほど交換率が高くない部品は早い段階で供給が打ち切られる傾向があります。

この部品も例に漏れず、20年過ぎた頃でも壊れた車両は少なかったと思われ、早くに打ち切られた様です。

 

そうは言っても、今になって心配になってきた方も少なくないので、今回も生きている純正品から型を取って製作してみました。

 

上の画像で左の青いほうが純正品で、右の黒いほうが今回製作したギアになります。

例によって製作方法の違いから、幾らかでも工程を省略するために機能に関係の無い肉抜きの空間は埋まった状態にしております。

 

 

 

こちらは以前にドリブンギアを製作した時の記事です。

 

 

 

今回製作したドライブギアは、ここに付いています。

 

実際に交換する作業は、まず車両からトランスミッションを降ろし、デフ部分を取り外すだけでも通常ですと全バラの作業ですが、純正デフの場合は更にデフのケースを真ん中あたりで割らないと交換できませんので、けっこう大変な作業になると思います。

 

 

 

ところで、特に問題がある訳ではないのですが、このタイプのギアは輪になっている周の方向に対してギアの山が浅い角度なので、注意して見てみると山の端面の形状が意外にも揃っていない事が分かります。

 

 

 

画像では分かり難いかもしれませんが、今回製作したほうは純正部品とは製作方法が違うので、その山の形状も揃っていて、見た目もいい感じです。

 

 

見本品を取り外すためにバラしたデフに、仮組みしてみた状態です。

 

実車でテストしてみたいところですが、組んだり外したりが簡単ではないので、今のところ一般販売は未定です。

 

もしモニターで使ってみたい方がおられましたら、ご相談ください。