先日ハブベアリングやブレーキの作業をしたジムカーナ仕様のAW11ですが、作業中に重大な不具合が発覚して追加で修理する事になりました。

 

エンジン・ミッションの前方にあるマウント部分ですが、車両側が割れてます。

これは、よくあるというほどではありませんが競技用の車両では見た事のある状況です。

 

 

 

2か所あるネジ穴のうち後方側は完全に割れていて、前方も中のウェルドナットごと抜け落ちる寸前です。

 

全部で4か所あるマウントの中で、ここは主に重量を受ける部分ではありませんが、発進時や加速時、減速時にエンジンとミッション全体が回転しようとする動きを支える役目ですので、競技中にはけっこうな荷重が掛かっていたのだと思います。

 

 

製作中の画像は撮ってませんが、厚み3.0mmの鉄板を少し大きめの寸法でカットして、ボルトを留める位置に穴を開けてナットを溶接してます。

 

元のネジ穴部分はホールソーでくり抜いてナットの部分ごと入る様にしておき、製作したプレートを溶接しています。

プレートの中央部分も穴を開けておいて、その穴を埋める様にして車体側と溶接してますので、かなり強度は確保できたはずです。

 

 

ミッション側のブラケットはボルト穴が長穴になっていますので、プレートの厚み分マウントの位置が下がっていますが問題ありません。

 

普段は見えない場所ですので、今回の作業で完全に脱落する前に発見できて良かったですねー。