ハブベアリング交換作業からの続きです。
リアのブレーキローターとキャリパーをZZW30・MR-S用に交換するので、MR-S用リアキャリパーのオーバーホール用部品を用意しています。
いつもの様にシールキット以外に替えておいたほうがいいと判断した部品も準備しています。
リアキャリパーのピストンです。
こちらはオーナーが用意されていた中古のMR-Sキャリパーから取り外した物ですが、軽く磨いて表面の薄いサビを落とすくらいでなんとか使用可能な状態になったので、再使用する事になりました。
新品のピストンが入手できないAW11のリアキャリパーから、MR-S用を流用するメリットの一つに新品のピストンがまだ入手可能という事があるのですが、今のところ中古キャリパーを分解して今回の様にピストンが再使用可能な場合も多いです。
とはいえ、そろそろ廃盤になっても不思議ではありませんので、予算に余裕があれば今のうちに買っておいたほうがいいかもしれませんね。
ちなみにですけど、AW11用に比べてピストンの径がけっこう大きくなりますので、ローターがソリッドからベンチになる事も合わせてブレーキのバランスがかなりリア寄りになります。
スーパーチャージャー車ならリアの軸重が重いのでちょうど良いくらいですが、NA車の場合はリア寄りになりすぎる可能性もありますから、この流用をお考えの方はご注意ください。
今回の車両は既にブレーキバランサーを装着されていますので、リアが効きすぎる場合はそちらで調整されるとの事です。
もう一つ、以前の記事でも書きましたがMR-S用リアキャリパーでは単品で供給が無いという、パーキングブレーキのクランク?部分に付いているスプリングはAW11&SW20用の新品を使います。
トルクプレートは例によってニコイチ加工済み。
外観からは加工品という事は分からないです。
今回ローターは中古キャリパーに付属していた物を軽く磨いて使います。
パッドもこれまで使っていたAW11用をそのまま付けております。
この状態でフィーリングを見ながら次回はパッドやローターを選んでみるのがいいと思います。