寒くなると走行中の水温が低くなり、ヒーターが効かなくなる症状が出ていたのですが、サーモスタットのケースを外してみようと工具を掛けて少し力を入れた時点で、明らかにネジが折れる時の嫌な感じがしていて、しばらく保留しておりました。

 

今回、他にも色々と作業の予定で預かっておりますので、この機会に意を決してケースを開けてみる事になりました。

 

 

そして・・・

 

2本のボルトの片方はなんとか緩んだのですが、もう一方は予想通りポッキリ折れてしまいました。

 

 

 

サーモスタットはこんな状態です。

 

閉じなくなっている事は予想していましたが、こんな壊れ方は珍しいかもしれません。

 

 

 

折れたボルトはネジ穴よりも少し出た状態でしたので、なんとか掴んで緩めようと色々と格闘してみましたが、結局は固着部分を緩める事ができませんでした。

 

折れ込んだボルトの中心に細いドリルで穴を開け、ボルトの奥まで貫通させます。

この穴から浸透剤のスプレーを吹き込んで、ネジの奥からもネジ山に浸透して行く様にしてみますが、今回はこれでも緩まなかったので、この穴を芯がずれない様に注意しながら少しずつ穴の径を拡大して行き、ネジ径の下穴寸法よりも僅かに小さい穴になったくらいでタップを立てて残ったネジの残骸を取り除きます。

 

 

 

なんとか修正できました。

 

サーモスタットは純正品や適合品は見付からなかったのですが、形状の合う物が有ったので、なんとかなりそうです。

 

 

 

つづく