以前から気になっていたのですが、ミッションから異音が出ていて、それがだんだん大きくなってきました。
アイドリングの時に「カラカラ」という軽い音がしていて、クラッチを切ると音が止まるという症状が出ている車両ってけっこうあるんじゃないでしょうか。
走り出すと音は出ない(聞こえない)ので、なんとなくそのまま乗ってしまいがちですが、できれば酷くならないうちに修理しておいたほうがいいですねー。
今回この車両はけっこう大きな音になっていましたし、ミッションを分解しても全ての部品が揃う訳ではありませんから、程度の良い中古ミッションへ載せ替えする事にしました。
そうは言っても確実に程度が良い物を見付けるのも困難ですので、わりと一か八かという事になります。
そんな訳で、なんとか入手したのは1977年式のカローラに付いていたというT50ミッションです。
https://ameblo.jp/team-tackle/entry-12598846771.html?frm=theme
少し前にエンジンとセットで入手したのですが、エンジンのほうは役に立ちそうな状態ではありませんでした。
しかしミッションに関しては外観が汚くなっていただけで、中身は大丈夫だろうと判断しております。
排ガス規制の都合なのか、見慣れないコードが付いておりますが、その辺は無視して大丈夫でしょう。
ちょっと誤算だったのはベルハウジングのセルモーターの取り付け部分が違っていた事です。
ここが同じならレリーズフォークなどもセットで少し新しい型にする事もできたのですが、今回は元のミッションのベルハウジングを移植する事にします。
部品を揃えております。
前後のオイルシールや付け替える部のガスケットなど、最小限の必要な物と、ミッションマウントなど、ついでに交換しておく物も色々あります。
クラッチカバーとディスクも、今までの物はかなり長い間使ってましたので、この機会に一新します。
どちらもAE86用のノーマル品です。
ディスクの径が少し大きくなりますが、フライホイールに段付き磨耗などが無ければそのまま使えます。
フロント側はここまで分解して見えてる範囲でベアリングなどをチェックしておきます。
メーターのギアを付け替える必要があったので、リア側もここまで分解しています。
部品の組替えが終わった状態です。
ちょっと記録用に、この画像を残しておきます。
この車両のブレーキマスターシリンダーはAE85用かAE86の初期の物が元々付いていました。
以前にもうちでオーバーホールをした事があり、インナーキットもAE86用を使っているのですが、今回用意した純正のインナーキットに入っていたスプリングの片方が、前の物と形状が違ってました。
シリンダーの内部は状態が良かったので、洗浄してインナーキットを組替えるだけで済みました。
こういう部分は、できれば不具合が出る前に手入れしておきたいですね。
もう一点気になっていたのが、リアのブレーキあたりから断続的に擦れる様な音が出るとの事で、点検してみるとドラムが微妙に歪んでいたので、中古ですが状態の良さそうな物を左右セットで交換しました。
試乗してみましたところ、ミッションの状態は良さそうで、いわゆる「当たり」だった様です。