そんな家庭の雰囲気でしたが、私達夫婦は、周囲を見回しても負けないほど、とても仲の良い価値観の合う二人でした。
私は、そう思っていました。
ただ、娘への対応や不登校に対する対処の仕方は、真逆でしたが、私も、泣いて怒鳴って口論することもありました。
でも、終わり方は少し違っていました。
私は、夜中まで朝になるまででも、付き合いました。何が何だか分からなくなりながらも、向き合いました。
当然、お母さんは味方、お父さんは敵、そんな縮図が出来上がりました。
その時ころの私は、正義の味方気取りで、娘は被害者になった気持ちだったのかもしれません。
子どもは、基本的にお母さんが大好きですから、私には四人も味方がいました。
夫は、一人寂しく疎外感を感じ、苛立ちとなった部分もあり、居心地が悪かった事でしょう。
でも私には、そんな事に気づかえる余裕はありませんでした。
私は、4人の子どもたちが大好きだから、いつでも笑顔でいました。
こんな時だからこそ!笑っていようとしました。
他の子たちにまで、辛い思いはさせたくありません。
みんな、同じような事を考えていたと思います。
不機嫌そうなお父さんを、ご機嫌にしようと色々考えました。
子どもたちが話しかけるのが一番ですが、誰も賛同してくれません。
そこで!『一声百円ゲーム』を、考案しました。
お父さんに声をかけたら百円もらえるゲームです。
次女は、「絶対いや。リビングにもいたくない。」と、拒否しましたが、息子たちは、賛同してくれました。
そのころ中学生だった、長男はノリノリで、普段は話しかけたりしないのに、「今日は早いね。」から始まり、連打で声をかけます。
夫は、嬉しそうでしたし、他の子どもたちも、その光景にニンマリしていましたが、この空気は長くは続きませんでした。
家庭の空気は良くなるけれど、よく考えると、夫に失礼かもと、思ったのでやめました。