ある時、カウンセリングの中で、アイメッセージという方法を教わりました。

これが、この受診で、ただ一つの有意義なものでした。

 

子どもに一方的に話をするのでなく、「お母さんはこう思うけれど、あなたはどう思う?」と、子どもの意見を聞いてみましょうというものと、その時は記憶しています。

後に学ぶと、意味合いはがかなり違うのですが、早速試してみました。

 

5歳の次男が隣の4歳の男の子に、お菓子を買ってまらったという出来事がおこり次女が私に報告してきたのです。

「その年で、お金のやり取りをするなんて」私は、次女の報告を聞いて、次男を問いただそうと力が入りましたが、その時ふと、アイメッセージを思い出しました。

 

「お母さんはそんな年でお友達におごってもらうとか、おかしいと思うよ。あなたはどう思うの?」と尋ねてみました。

 

5歳の次男は、泣きながら

「あのね、何回も何回もダメって言ったんよ。でもね○○君がそれでも、買ってあげるって言うけん。ダメって言ったんやけど、今日はもう、それ以上言いきらんかった。お母さん、ごめんなさい。」

そう言って自分の思いを話してくれました。

 

これが、私が初めて子どもの思いに気づいていないことを、自覚した瞬間でした。

次男は必死に断りながらも隣の4歳の男の子の気持ちを受け取らない訳にいかないと判断し、苦渋の選択をした。

 

そして、このことが、子どもとして決して良い事でないことは十分理解した上の判断だったと、私に話してくれました。

 

この時私には、衝撃が走りました。

たった5歳の息子が、ここまで色々な事を考えた上で、相手の気持ちを考慮して判断し自分の行動をきちんと評価できているなんて、思ってもいませんでした。

 

私はと言えば「きっとお菓子が食べたかったんだろう」ぐらいのことしか考えていませんでした。

浅はかな考えだったのは、母親である私の方でした。

 

この出来事は、この後、子どもと接する時の私の姿勢に大きな影響を与えるものとなりましたが、直ぐに再び実行するには、なかなか至りませんでした。