登校できた日に部屋をのぞくと、朝の陽ざしに照らされた子供部屋は、足の踏み場もなく物があふれ、乱雑な中に抜けた長い髪の毛が床に散乱し、窓も空けずに淀んだ空気の中、ホコリの間に茶色い血のついたティッシュがゴミ箱の横にいくつか転がっていました。

 

景子のベットサイドには、リストカットに使ったカミソリが無造作に置かれていました。

私は、殺人現場を目撃したような取り返しのつかない贖罪の念と、逃げ出したい衝動に襲われました。

 

涙が、やまない雨のように頬を流れてるのに、心の中が強風で空洞になっていくように感じられ冷たさが体中に凍みていきました。

 

たった今おこった出来事のように、その時のシーンが今も一瞬で悪夢として蘇ります。

 

この時、やっと事態が見え始めたように思えます。