昨日、最終回だったVIVANTは、お世辞抜きにおもしろかったです。
これだけ緻密に伏線を張って、最後まで取り残しがないドラマは本当にすごいとしか言いようがなかった。
この夏、最高に楽しみました。
日曜夜が待ち遠しかったですもん。（その前のラストマンも最高だったけど！！）
そして、僕の立場でひとつ、言わせていただけるならば……。
堺雅人さん演じる、乃木憂助が足しげく通った神田明神
その乃木家の血筋が、島根県の奥出雲にあるという設定でした。
神田明神は今でこそ平将門を祀っていることで有名ですが、実はもともとは出雲から東京へ移住してきた人たちが、地元の出雲大社からオオクニヌシをお祀りしたのがはじまりなんです。
そこまでの繋がりまで考えての演出だったのかはわかりませんが、本当に緻密だと感動しました。
しかも、その乃木の上官である櫻井が毎朝参拝している布多天神社に祀られているのは、同じく神田明神にも祀られると共に。
主祀神オオクニヌシを助けたスクナビコナです。
そういう考察も楽しいものです。
そしてなにより随所に「八百万の神々」という、日本人の神様の考え方が現れた作品としても。
こんな映画並みのドラマ、最近ではないですよ。
すごかったです。
僕もこんなすごい作品を作りたい。
ものすごい刺激になりました。
ああ、すごかった。
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（令和5年3月14日 産経新聞朝刊）
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