まあその、世の中にはいろいろな詐欺的商法があるもので。

 

聞けば最近では「押し買い」ってのがあるらしいじゃありませんか。

 

高齢者の家を狙って、物腰柔らかな声の女性が電話をかけてきては、

「どーんなものでも構いません。不要になったものをお引き取りしたいんです」

と伝えて、訪問の約束を取り付けるってえ手法ですよ。

 

後日、男性が訪問してきてね、まあ親切そうな笑顔と口調で上がり込んできて不用品をチェックするんですよ。

ところがところが、

「ああ、残念。申し訳ないですがこれは買い取れないですねえ……他に何か貴金属類などはございませんか?」

と、断りづらい雰囲気を作り出し、「せっかくきてくれたのに手ぶらで帰させるのは申し訳ないなあ」という風に感じさせ、

そんな善意に付け込んで「このアクセサリーなんかどうかしら」と、箪笥の奥から出してきた貴金属類を「ああ、これなら引き取れますよ」と、相手を安心させ相場よりもかなり安い値段で買いたたく手法のことを申しますパー

 

いわゆる

「衣類や雑貨など、自宅にある不用品がお金になるなら」

という心理に付け込みましたもので、

本当に不要な雑貨類などを買い取ってくれることはまずないらしい。

え?なんで、そんなに詳しいの?

そりゃあなた、こちとら物書きで、いろんな経験をしてますからおいで

 

 

ただ、世の中には

上には上がいるってもんです。

まあ、ワカさんの話なんですがね。

ワカさん父(以下、ワカ父)が今日、一本の電話を取ったそうなんですよ。

で、その電話の一部始終を話し始め、隣ではワカ母が「クックックッ」と笑いを押し殺してしていた。

 

 

 

 

なんと!?押し買いの電話がかかってきたそうな。

 

ということで、その時の模様をワカ父の解説で再現してみましょう。

 

女性「お宅で不要なものをなんでも買い取り致します。何か不要なものございませんか?」

 

ワカ父「不要なのはオレだなあ。もう歳で世の中の役に立たねぇから引き取ってもらえるかい?」

 

女性「……いえ、あの……そ、そういうことではなくてですね……お宅にある不要なものなんですけれども……」

 

ワカ父「んじゃあ、うちの婆さん(ワカ母のこと)だな。5万円出すから引き取ってもらえるかい?」

 

女性「…………あの……そうではなくて何か家財など不要なものは……」

 

ワカ父「いや~うちは貧乏生活で家の中、なあんもねえんだよ。むしろこっちが何か置いていって欲しいくらいだよ。

だからさあ~……」

 

ガチャッあせる

 

 

「って、俺まだ話してる途中なのに、向こうから切っちまったんだよ。

失礼な話だと思わねえか?あっちからかけてきたくせに。

ナンバーディスプレイにちゃんと番号が表示されてるのに、そんな切り方して怒って折り返し電話されるとか考えてねえのかなあ。

まったく世も末だ」

 

 

(^^;)

 

ななな、なんも言えねえ。

その会話を横で聞いていたワカ母は思わず噴き出し、

食べていたうどんをのどに詰まらせて二次被害が大変だったそうな。

 

 

そう、ワカ家は毎年、年末になると

 

「爺さんや、ちゃんとお正月を迎えられるかねぇ」

「大丈夫だ、婆さんや。これがある」

 

と言って、

 

 

 
 
 

父が貯金箱を缶切りでキコキコ✨

 

「ああ、無事に年が越せそうだ。ありがたやありがたや」と言っている、なんというか……

さすがワカさんの両親という感じであります(笑)。

 

あーもう、これ聞いて僕は笑いが止まらず呼吸困難になりました(ワカ母の気持ちがよくわかる)。

このおもしろさを伝えたくて、書いちゃいましたよね。

だって僕、物書きだからウシシ

 

 

何はともあれ皆さんも、変な詐欺電話にはご注意を~パー

 

 

 

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(令和3年3月21日 読売新聞朝刊)

 

 

 

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