読者の諸君、おはよーだがね!!

 

 

ガガなのだ。

 

今日は寒波が入ってくるようだな。特に日本海側は雪深くなるところもあるらしい。

雪が多い場所の諸君、どうか注意して過ごしてくれたまえ。

雪が降らないところも凍結などで足元が滑りやすいからな。

転んだり滑ったりせんようにするのだぞ。

 

さて、私事にはなるのだが、実は今日1月23日はこいつらにとって特別な日なのだ。

 

こいつら↓↓↓

 

というのも、

 

 

 

4年前の今日、愛馬やまちゃんが倒れたのだ。

実際に天に駆けたのは翌日の24日だったが、タカワカの中ではもう1月23日が命日だと思っているのだ。

あの日はとても寒く、雪が降っていたな。

今でも雪が降る寒い日には、その時のことを思い出すようだ。

 

しかし我はこう思う。

こうして思い出されるうちは、まだ生きているということなのだよ。

 

死というものには、ふたつある。

一つめは、肉体の死。

二つめは、人の記憶からなくなることだ。

 

ちなみに諸君は、動物の数え方の意味は知っているかね?

諸説はあるようだが、死んだ後に残るものと言われていてな。

 

鳥は羽が残るから、1羽、2羽・・・

馬や牛は頭が残るから、1頭、2頭・・・

魚は尾びれが残るから、1尾、2尾・・・

 

では人はなんと数えるかね?

 

1名、2名、3名・・・

そう、最後は「名前」が残るのだよ。

 

そして人はその名前を聞くたびに思い出すのだ。

優しい人だったことを。

厳しくもふと見せる笑顔が素敵だったことを。

はにかんだ顔を。

家族のために頑張ってくれていたことを。

温かく抱きしめてくれたことを。

とてもとても愛してくれたことを。

 

そう。

人の記憶に残っているうちは、本当に死んだとはいえんのさ。

 

だからな。

大切な者たちにとって良い記憶に残る生き方をするがね。

諸君は決して一人ではない。

周りで思ってくれている誰かがが必ずいるはずだ。

知ってくれている者が絶対にいるはずだ。

誰かの良い記憶に、よい思い出に残る生き方を心がけたまえ。

そうすれば、毎日に張りが出て、更に素晴らしい人生が作られていく。

そして、永遠の命を手に入れることにもなるのだからな。

 

いまでもこいつらの心の中に、

 

 

愛馬やまちゃんが生き続けているようにな。

 

いや・・・考えてみれば・・・

 

 

本のカバーになり、物語にも登場したり。

 

 

 

 人気の競馬イラストレーターおがわじゅりさんの手で、イラスト入り缶バッヂになるなど。

 

そして何より、ファンの諸君の記憶に残ることで、生きている時よりも存在が大きくなっている気がするのだよ。

 

うーむ。

おそるべし馬だがね。

これはまだ、しばらくはワカは、他の馬に乗って乗馬などはできぬだろうな。

あやつの執念はなんとまあ恐ろしいのだ。

(詳しくは「妻見え」にて、やまちゃんの呪いをご確認ください(笑))

 

それでは諸君!!

命の輝きをより強いものになるよう、周りの人々のよい記憶、思い出となるよう期待しているがね。

 

ぐっどらっくで、チンタマーニなのだ!!

 

 

追伸:奇しくも昨日、やまちゃんの友達だったおばあちゃん馬「フラッパー」が37歳で天に駆けたという知らせが来ました。

やまちゃんが倒れた同じ場所で倒れ、夕方に旅立ったそうです。

お疲れさま、フラッパー。きっとやまちゃんが迎えに行ったよ。だって一日違いの命日だもの。

お空でゆっくり休んでください。

 

合掌

 

 

 

 

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(令和3年3月21日 読売新聞朝刊)

 

 

 

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