「ガガさん、ちょっといいですか？」
朝一番で仕事をしていたのだが、
原稿を書きながら、ふと湧いた疑問があったのである。
「まったくなにかね？我は忙しいのだよ！！
昨夜は面白い映画を観ていたからな。
これからまたTSUTAYAに行って何が流行っているのかチェックしてくるのだ」
偉大なる龍神は朝っぱらから元気に言い放つ。
「ってかガガ、映画観てたの？」
歯を磨きながら、驚いてワカが聞く。
昨夜、僕らは東野圭吾さんのマスカレード・ホテルをDVDで観ていたのだ。
原作同様、ものすごくおもしろいのである。
まさか、ガガも観ていたとは。
そして、TSUTAYAがお気に入りとは……まったくマイウェイな龍神様である（笑）。
「だから、早く用事を済ませたいのだよ。早く要件を言いたまえ」
「あの、僕たちはこれまで、いろんな人にガガさんのアドバイスを伝えてきたんですけど・・・」
僕は一旦言葉を区切り、話を繋げる。
「その結果、幸せになれる人と、なれない人がいるんですよ。
幸せになるための素質って何かあるんですかね？」
単純な疑問だったのだ。
僕の問いかけにガガは
「そりゃ、あるがね」
と、サクッと言った！！
やっぱりか！！
「その違いを教えて欲しいです、サクッと」
「そんなの簡単だがね。
ないものばかりを探しているヤツは、いつまでも幸せにはなれんのだよ」
「例えば、お金があればとか、子供がいればとか？誰か良い人がいれば・・・とかいう人ですかね？」
僕がメモを取りながら言うと、ワカも
「あ～、いるいる。ないものねだりばっかりする人！！こないだもさあ・・・」
と、同意の声を上げた。
「ふん。そういうヤツはだな、『それさえあれば幸せになれる』と幸せをとにかく外に求めるのだよ。
そしてそれが手に入ると、また別のないものを探し始めるがね」
「お金が手に入ると、『もっとあれば』とか、良い人が見つかっても『この人じゃなかった』とか、そんな感じですね」
僕が確認するように言うと、ガガは深く頷いた。
そして、
「タカや。おまえ、震災の時どう思ったかね？」
「え？」
ガガの言葉に僕は８年前を思い出した。
今思えば、あの時は命があっただけ幸せだと本気で思った。
電気もなく、仕事にも行けず、食料の確保さえもままならなかった。
それでも家族が無事だった。
それだけで幸せだと心から思った・・・。
「人間って今あるものがいつの間にか、あたりまえになっちゃうのかもしれませんね」
僕はちょっと反省しながら言った。
「幸せとは、ないところに求めるものではないのだよ。気付くものなのさ。
ささやかな嬉しさや、小さな幸せを積み重ねていくことで、人生を豊かなものにしていくのだ、自分自身でな」
偉大なる龍神は大きく笑った。
そうです、幸せになる素質は誰にでもあるんです。
コツは、目の前にある「ラッキー！」にどれだけ気付けるか。
あれがあれば。
これがあれば。
そんな発想とは、一刻も早くおさらばしたほうが得です。
たった今から、幸せになるチャンスはあるんですから。
このブログを読んだ時からね。
さあ、最高の８月プロジェクトはまだまだ続きますよ！！
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