一同が爆笑した。
自宅のリビングである。
「・・・で、気付いたら足が痛かったわけね」
妻ワカが笑いをかみ殺しつつ、聞いてくる。
「まあ・・・そういうことだね」
僕は苦笑しつつ答えた。
「タカや、おまえはバカかね?」
ガガも面白そうに声をかけて来た。
「まあ・・・結果的には・・・」
僕はポリポリとこめかみを掻く。
どういうことかというと、こうだ。
僕は先日、東京へ行った。
もちろん取材も兼ねてはいたが、行きたいところに足を運びたいとあちこち歩きまわったのだ。
ちなみに妻はこの日は仙台で留守番であった。
武蔵野御陵はもちろん
日本橋周辺の
神社だけでなく
前から行きたかったお蕎麦屋さんや
神田の鰻屋さんにも足を運んだ。
武蔵野御陵の帰りには、「日野」という駅が目に留まり
日野駅で途中下車。
なぜかというと・・・
こちらの古い本。
学生時代から大好きだった司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」の主人公、
新選組副長の土方歳三の生まれ故郷で、それを見た僕はもうウキウキが抑えきれず、つい降りちゃったんです。
駅構内には
土方歳三最後の戦いから150年の文字。
うーん、「150年の捉え方はその土地それぞれ」だな、と感慨にふける。
ちなみに仙台では、「戊辰戦争150年」として、特別展などを開催しているし、
戊辰戦争で西軍だった山口県では「明治改元150年」として祝っている。
これは以前黒龍さんが「食」について話してくれたことと共通することだ。
日野市立新選組のふるさと歴史館にて一枚。
まあ、なんか小難しいこと言ってますけど、好奇心に駆られてせわしなく歩きまわっていた結果、
気付いたら右足を引きずっていたんです(^^;)
もう、すっごい痛くて・・・
そんな時に歴史観で、
「日野宿本陣の共通券だと、お得ですよ」
と、優しいおばちゃんが地図を指差して教えてくれたんですが、
(けっこう歩くな・・・)と、思いつつ。
足が痛いので・・・断ればよかったのかもしれません。
でも、観てみたい衝動が抑えられなかったんです。
で、痛い足を引きずりながら(ここは大げさではなく、本当に引きずりながら)
日野宿本陣まで移動、そして観覧。
さすがにその後の予定はキャンセルして、早めに帰宅したわけですが。
引きずる足で帰ったら、皆が腹を抱えて大爆笑。
「ってか、タカ。子供の頃も『足が痛い』って病院に行ったらお医者さんに『遊び過ぎです』って言われたらしいじゃない」
と、笑い続けるワカ。
「ぶははっ!!やっぱりおまえはバカだがね」
ガガも可笑しそうに大きな口を開けた。
ちなみに二日間で歩いた距離を後から調べたところ、約20キロほど・・・
うーん、夢中になると結構歩けるものですね(そういう問題じゃない?)。
慣れない靴で、20キロも歩けば足だって痛くなるでしょう。
というわけで、本日も家で大人しく原稿を書いてます。
ま、大人しく仕事するいい機会という事で。
でもまあ、こんな性格だから
自分のやりたいことにまっすぐに行動に移しちゃうんでしょうね。
しかし、僕、本当にバカだなぁ~(^^;)
いてててて
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