遺伝子ドーピングとは? | パーソナルトレーナー集団大阪神戸拠点とする「atease」 のブログ

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こんばんは、髪を短くしたらパーマっ気がほとんど取れてしまった櫻井です上下矢印



さて今回は先週予告させていただいた通り「遺伝子ドーピング」について書かせていただきますメモ


ドーピングとは皆さんご存知の通り、薬物を使って人為的にパフォーマンスを向上させるものですが、健康を損なう恐れがあるため多くのスポーツでは禁止されていますNG


で近年話題になっているのが遺伝子ドーピングです、まずは下の写真をご覧くださいカメラ



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モー君もワンちゃんも筋肉ムキムキですガーン


これらは「ミオスタチン」という筋肉の成長を抑制する遺伝子が働かなくなった「ミオスタチン欠損」の動物たちです空


ドイツで発見された、生まれつきミオスタチンが完全に欠損した人間の赤ちゃんは、出生時に筋肉量が普通の赤ちゃんの2倍あり、6ヶ月後には立ち上がり、3歳時に3kgのダンベルを肩の高さに持ち上げた(サイドレイズ)と報じられています\(゜□゜)/


ちなみにこの赤ちゃんの両親はトップレベルの陸上競技の選手だそうです走る人




このようにミオスタチンが働かなくなると筋肉が非常に成長するわけですが、このミオスタチンの機能を阻害する遺伝子を外から筋肉に直接注入できることが近年わかりました( ̄□ ̄;)


いわゆる人為的に遺伝子を操作して「スーパーマン」を作るというようなことが現実味を帯びてきているわけです(((゜д゜;)))




遺伝子ドーピングにはこの「ミオスタチン阻害」以外にも、「エリスロポエチン注入(赤血球増量)」による持久力増強や「成長ホルモン注入」によるタンパク質合成促進などが考えられます走る人




WADA(世界アンチドーピング機構)ではすでに禁止事項になっていますが、遺伝子ドーピングは尿や血液からは検出されませんトイレ


かと言って筋肉の一部を採取して解析をするのも現実的には難しく、そして採取したとしても外から注入したかどうかの根拠をつかむのも難しいそうですむっ


まさにスポーツに関わる人間の倫理が問われる問題であると思いますメガネ


一刻も早く有用な検査方法が開発されることを望みますキラキラ



参考文献:

筋肉博士石井直方の筋肉まるわかり大事典vol.2(ベースボール・マガジン社)

筋と筋力の科学② 筋を鍛える(石井直方著、山海堂)