原子力について | 長いモノには巻かれるな! 長いモノは「まく」くものだ!

原子力について

原発というのは、核の平和利用というように、核兵器を「ゆるやかに」爆発させ、発生した熱エネルギーで水を蒸気に変えタービンを回す発電である。
そもそもなんで、原発というものが日本国内で50基以上に増殖したのか?
多分、唯一原爆を投下された国だから、躍起になって「核の平和利用」をしたかったのだと思う。


しかし、核の平和利用という理由だけで原発を建設するのは無謀だったのではと思う。
核や放射能は、どれだけ人体に影響を及ぼすのか、はっきりわかっていない。
放射能を閉じ込めることが出来ても、万が一漏れ出したとき、絶対に手に負えない。中和する方法がわからない。
放射性廃棄物は、無毒化させるのではなく、地中に保管する。放射能を閉じ込めるだけ。
そして、原発内部や廃棄物保管所で絶対に放射能を漏らさないことが出来るかというと、結構簡単に臨界に達して暴走し、隔壁をメルトさせる。


人類は放射能に対しては、子供に刃物を持たせるような状態なのだ。


放射能という得体の知れないものがつきものの原発は、本来はもっと研究してから建設されるべきだった。
しかし不思議なことに、大して放射能がわからないうちに、原子力基本法なるものが立法され、原子力の本格利用が始まったのだ。
どうしてそんな得体のしれない放射能を扱う発電を、国が認めたのか?
僕が思うに、そこに利権があったからだと思う。


世界で唯一の被爆国ならば、核の平和利用より、利用すらしないほうがよほどしっくり来る。


原発の安全神話が崩れたのにもかかわらず、原発の再稼動を許可している。
石油に代わる代替エネルギー、電力不足による機会損失の防止など、心地の良い言葉を並べ、何かあっても責任は取るみたいな無責任な発言をしながら、躍起になり原発再稼動を推し進めている。
裏では多分、原発マネーの類の金が動いたとしか思えない不自然さ。


自民党政権から民主党政権に代わっても、結局、利権で政権がコントロールされるのは変わらないらしい。
そして日本は、利権により間違った方向に突進していくのだろう。
非常に悲しいことだ。


ウランを原発用の燃料に精製するためには金がかかる。
ウラン鉱石代、精製作業代等々だ。
そこには当然利益が盛り込まれる。利益の一部は献金その他の方法で国会議員の懐に入る。そのような仕組みがあるから、不自然に危険な原発がもてはやされるのだとしか思えない。


原子力基本法が出来た1950年代から、原発の代わりに、地熱、波力、風力、太陽光等の自然エネルギーをもっと研究していたら、原子力に頼らない国になっていたことだろう。
東海村や福島の事故、もんじゅの事故、六ヶ所再処理場の稼動延期など起こらず、数兆円単位の税金も無駄にならなかったはず。


よく原発反対派を「放射能アレルギー」とかいうが、原発に固執して異常行動をとる推進派のほうが間違いなく「放射能アレルギー」だと思う。

石油と同じく、ウランも枯渇する。有限だ。
自然エネルギーならそれはない。

でもなぜ政治家はウランを選んだのか?
だって、自然エネルギーは燃料費がただで、利権がないから! ・・・そう思えてならない。

己の私腹のために、国民を犠牲って馬鹿にしている。
だから政治家諸君はでっぷりメタボ体型が多いのだ。