現在の日米欧の資本主義では

お金を作るのは政治ではなく

中央銀行と民間銀行である。

 

大西つねきさんは政府通貨の発行を提唱している

 

 

そのために中央銀行が国債を購入したり、

民間銀行が融資することで新たなお金が作られる。

 

政治がお金を作らず、銀行だけがお金を作るという事は、

社会が借金漬けになることを意味している。

 

政治がお金を発行しているなら国民に直接配ることが出来るが、

銀行は配ることはせずに融資によってお金を供給することになるからだ。

 

銀行だけが融資によってお金を創造しているシステムでは、

必ず誰かの資産は誰かの借金によって生み出され、

返済によって消滅する。

 

更に、全てのお金という資産には、

誰かの借金であるために利子がついている。

 

銀行に返済する利子分のお金はこの世に存在しないため、

新たな借金を必要とする。

(そうでないと利子が返済できない分は誰かが破綻する)

つまり必然的に借金漬けになる世の中だという事だ。

 

 

社会が借金漬けになる銀行通貨と、

私有財産制と市場経済を融合させたのが18世紀以降、

英国を中心に作られた資本主義経済なのだ。

 

こんなシステムは18世紀以前の世界には存在していなかった。

古代ローマ帝国も、歴代の中華帝国も、イスラム帝国も、

江戸幕府も政府がお金を発行していたのだ。

だから社会が借金漬けになる事はなかった。

 

 

しかし18世紀以降の欧米で発展した資本主義は、

政治がお金をつくらず、銀行が融資によってお金を作る。

これが資本主義の最大の特徴であり

中略

現在の格差社会と民主主義を機能しにくくさせている根本原因である。

 

 

----------------------------------------------------------

イタリアは政府紙幣の発行と言う奇策を講じる気なのかより

 

ブルームバーグの下記記事などによると、どうやらこの小額国債というのは、

通常の国債ではないようである。

これは国債というよりも政府紙幣ともいえるものである。

 

 

------------------------------------------------------------

欧州債務問題を収束させるヒント、イタリアの「ミニBOT構想」とはより

 

EUで財政共通化に向けた動きが頓挫するなか、イタリアで話題になっているミニBOT構想は、問題収束に向けたヒントになりそうだ

 

右派「同盟」と左派「五つ星運動」で構成されるイタリアの連立政権は、

欧州委員会が求める付加価値増税を拒否し、

法人税、所得税それぞれの大幅減税と

ベーシックインカムの導入を主張し、

ポピュリスト政権と呼ばれている。

 

しかし両党は、2018年3月の総選挙で大勝しただけでなく、

2019年5月に実施された欧州議会選挙でも同盟が首位の34.3%、

五つ星運動も17.1%の票を獲得した。

 

もはや反緊縮政策は、イタリアにおいてポピュリズムではなく、

民主主義の下での民意の反映といえる。

 

 

日本もイタリアに続け~アップアップアップ

大西つねき 頑張れ~アップアップアップ