放射線(電磁波)or化学物質が病因かも(katsuko)  さんより転記

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一瞬単なる映画「見えない雲」の放映かと思ったんですが、そうでなく

わざわざ作ったドラマだそうです。


(因みに「見えない雲」はほんとうにすごい。原発事故で上昇気流がおき、

できた雲が到達しないうちに列車で逃げようと駅にすさまじい数の

住民が集まる。しかしヒロインはある理由から、その駅から出る永久に

最終の列車に乗り込む努力もせず呆然と立ち尽くし、やがて降ってきた

“黒い雨”を浴びて倒れる・・・

 暗く重苦しいながらもラストで観客に与えられる細い一筋の希望

・・・DVD化しています。)


「白独欄・国境生活」さん から転載:

http://ecologie.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/tv-1d5f.html

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2011年1月20日 (木)


ドイツ民放TVの原発事故ドラマ!!!


2011年1月18日、ドイツの民放TV局SAT1は、「Restrisiko(可能な限り

の安全策を講じたあとに残されたリスク)」という原発事故のドラマを放

映した。

ドイツのECO-World というサイトのニュースによると、370万人がこのドラマ

を観たという(ドイツの人口は8千数百万人)。

2010年の秋に、ドイツの連邦政府は原発の稼動期間延長、すなわ

ち脱原発の延期を決め、反対する10万人ものデモも起きた(詳細は

もう一つのブログ 参照)。

SAT1のドラマは、政府が稼動期間延長を決めた古い原発で、

GAU(チェルノブイリ事故のような、原発で想定される最大・最悪の

事故=炉心溶融)が起き、200万人が避難、ドイツ第2の大都市

ハンブルクが無人状態になるという設定で、完全に政府の原子力

政策に反対する市民の立場に立った内容といえる。

残念ながら、ドイツ国外では無料のネット視聴を利用できないので、

このドラマのあらすじを箇条書きにしてみる。


主人公は、その原発の安全責任者で、二児の母親K。
夫と別居で、子供たちは仕事優先の母に不満気味。

政府が原発稼動延長を正式に決定。湧き上がって喜ぶ従業員

たち。

「危険すぎる、稼動を延長するべきではない」と主張するベテランの

技術者Aと所長が激しく言い争う。


技術者Aは密かに、危険であるという証拠のデータを会社のPCから、

メモリースティックにコピーして隠す。


誰もいない狭い農道を自転車に乗って帰る途中、Aは不審な車に轢き

殺されてしまう。


原発建屋内で火災が発生するが、所長は申告義務を無視するとし、
Kをはじめとする従業員たちも会議で同意。


監視室のオペレーターが、原子炉にアクセスできなくなる。
周辺一帯に緊急避難サイレンを鳴らす非常ボタンを押そうとするKを、
所長は「それを押せば二度と稼動できなくなる!」と遮ろうとするが、
Kはそのまま押して、従業員たちに風上に向かって歩くよう指示。


Aと仲がよかったKは、建設当初からのベテラン技術者Aが遺した

書類を調べるうちに、
原発建設当初から構造に欠陥があったことを知る。


そしてAが、その欠陥のために被爆させたという罪悪感から、
地元の病院の小児白血病の子供たちへの支援を続けてきたことも

わかる。


GAUが起きた後、Aは無人状態の立ち入り禁止区域に一人乗り込んで

いく。


度重なる困難にも、良き理解者だった原発広報コンサルタントの助け

があって、Aが遺した事故原因の証拠となるメモリースティックを、Aの

住居から無事に見つける。


政府はKの証言により、稼動延長をやめることに決定・・・


ドイツの電力会社は原発でのロケを許可しなかったらしいが、幸い

隣国オーストリアは70年代に建設中の原発を廃止しており、撮影は

そこで行われた。

ちなみに、SAT1はオーストリアにもあるので、当然ながらこのドラマも

放映された。余談だが、我が家の衛星放送受信機ではドイツのSAT1

は見られないため、SAT1の番組はオーストリア版で見ているのだ。た

だサッカーの実況中継は、試合する国やチームによってはドイツの

SAT1でしか見られないことがあり、息子が嘆いている。

ドイツの有力週刊誌「Der Spiegel」
(WikiLeaksが情報提供した活字メディアの一つとして有名)は昨年9月、

原発稼動延長により原子炉圧力容器 の下部にひびが生じ大事故につ

ながる危険性を、大学教授が指摘しているという記事を載せた。
溶接箇所への負荷の問題は、オーストリアで70年代に建設中の原発

を廃止した理由の一つで、普通のボイラーでも法的に許可されないそ

うだ。

SAT1は約1時間半(CM込みで2時間)のこのドラマのあと、ドイツの

原発は本当に稼動延長をしても安全なのかについて、48分の

ドキュメンタリー番組 を流した。

これは、ネットでも視聴できる(上記リンクより、CM込み)。
ドイツ語なので、途中にたびたび出てくる11名の推進派・反対派へ

のインタヴューはわからないかもしれないが、非常に示唆に富んでお

り、映像だけでも日本のメディアのドキュメンタリーと比べてみていただ

きたい。





続きはリンク先ドイツで反原発ドラマ放映さすが!♪ に飛んで下さい。



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以前私はドイツで日本の原発のお粗末な状態を紹介した写真展を見た事があります。

その写真家は日本での写真展を許可されず

それで日本の外で日本の事を知ってもらおうと海外で紹介しています

日本人のみなさん、日本に帰ったらこの事を伝えて下さい。

会場入り口に日本語でそうした表記がされていました。


ドイツはナチの時の罪滅ぼしになればと積極的に色んな活動をしています。

私はドイツ人のそうした罪の意識、罪悪感から解放されたい気持を聞いたことがあります。

ドイツ国民として誇れる自分に帰りたい。その為に出来る事があるならやります。

そうした、たくさんのドイツ人にあって来ました。中には泣いていた人も…


みんなはじめから罪人になりたかった訳じゃ無く、なぜか色んな事が絡み合って…


ドイツ人の「同じ過ちを繰り返したくない」という気持ち、それを行動に起こせるって力って凄い事ですよね。

気持ちを行動に起こすってもの凄く力のいることだと思う。

でも、そうしたドイツ人に会えた事とてもいい宝物になっています。




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